全県立学校、休校へ−県教委

各市町村教委に要請

　新型コロナウイルス感染症の感染拡大で政府が小中高などに臨時休校を要請したことを受け、県教委は２８日午後、すべての県立学校を３月２日から当面の間、臨時休校にすると発表した。県立高校の卒業式や高校入試は予定通り実施。各校や保護者へはホームページやメールなどで通達する。各市町村教委に対しては、県の方針に準じるよう要請するという。

　２８日午後、河野知事と日隈俊郎県教育長が県庁で会見。２９日と３月１日は登校可能日として、校長の判断で弾力的に対応する。３日に予定している五ケ瀬中等教育学校、１６日以降の特別支援学校の卒業式は原則、卒業生のみ登校し実施する。

　入試対策の指導などで登校が必要な生徒は個別に対応。また、家庭学習が適切に行われるよう、教員が電話で指導するなど可能な限り必要な措置を講じるという。

　保育園や放課後児童クラブは利用可能。小学校低学年の過ごし方は地域ごとに対応を協議してもらい、課題点は学校や行政なども含め対応するという。臨時休校の終了日は２週間後をめどとするが、国の動向や感染状況などから総合的に判断する。

　３月４、５日の県立高校一般入試で、感染が確認された受験生には追試日を設ける。感染者と同じ学校から受験する生徒は、別室受験とする。

　河野知事は「国を挙げて新型コロナウイルス対策を何とかして進めなければならないという中で、県としてもそれが重要だという思いのもとに方針を固めた。個別具体的にさまざまな事情に可能な限り対応できるように努力したい。県民生活、経済活動への影響などもしっかり見極め対応したい」と理解を求めた。