異業種の若手が合同研修

１市２町・産学官の１３０人が参加−延岡市で開催

　延岡市と美郷町、高千穂町ではたらく若手（産・学・官）合同研修会がこのほど、延岡市役所講堂で開かれた。延岡市内の企業・団体職員や市役所職員、１市２町の公立小・中学校教諭ら約１３０人が参加。異業種で働く近い世代同士の交流などを通じて知見を広げた。

　産・学・官の異業種で働く若手職員に、県北地域で働く人材として期待されている自覚を促すとともに、地域の人材との交流を通して社会人基礎力の向上につなげてもらうため、延岡市と１市２町の教育委員会、市キャリア教育支援センターが開いた。

　研修会では、延岡市地域医療対策室の吉田昌史さんと岸田電業社長の岸田貴子さんが、「私が見つけた〃延岡で働く意義〃」と題して仕事の内容と地元で働くやりがいなどを講話。続いて、参加者は各班ごとに分かれて「県北で働く〜働く意味と地域への貢献〜」をテーマに意見交換した。

　最後は、前五ケ瀬町長の飯干辰己さんが「若い皆さんに期待すること」をテーマに講話。前向きな気持ちで仕事に取り組む姿勢や、知識より意識の大切さなどを強調した上で、「一人で仕事はできないので仲間をつくる。それが異業種であればなおよい」などと話した。

　エンシティホテルに昨年４月に入社し、フロントに立つ森竹彩圭さん（２１）は「他の企業の方と名刺や意見が交換でき、よい経験だった。講話から、仕事はワンチームということや、壁があってもみんなで乗り越えられることが再認識できた」と話していた。