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ご神火に健康、繁栄を祈願

本紙掲載日:2020-02-10
3面
激しく燃え上がる歳頂火のやぐら

伝統の火祭り「歳頂火」−延岡市須佐町

 延岡市須佐町伝統の火まつり・歳頂火(せとき)が9日夜、同町熊野神社(玉置重信宮司)で行われ、地区内外から参拝者が訪れてにぎわった。

 養老2(718)年から続くと伝えられる旧暦小正月(1月15日)の伝統行事で前夜の14日に行ってきた。最近は毎年、小正月に近い土曜日に行われており、地区の人たちでつくる実行委員会(委員長小川善太郎区長)が引き継いでいる。

 本殿では大峡神楽保存会のメンバーが祭礼用の奏楽を奏でる中、玉置宮司ら神職が神事を行い、地域の安全と繁栄、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願。伝統の火鑽(ひきり)神事でヒノキの臼とビワの木の弓をこすり合わせて火を起こし、御神火を採火した。

 あんどんにともされた御神火はゆっくりと石段を下ろされ、鳥居の前に丸太と竹で組まれた5メートルほどのやぐらに放たれた。やぐらから大きな炎が立ち上ると、参拝者から歓声。時折激しく吹き上がる炎と竹の爆(は)ぜる音が境内にこだました。

 燃え盛る炎を前に参拝者は竹に刺した餅を焼いて食べたり、炎に向かって手を合わせるなどしていた。地区の人たちからはぜんざいやお神酒も振る舞われ、参拝者を温めた。

 玉置宮司(88)は「火鑽神事は親子三代で行い、子や孫に任せられるようになりました。昨年は天災の多かった年でしたので、今年は災害に見舞われることなく、皆さまが健康に過ごせるようにお願いしました」と話していた。

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