昇慶さん、日向で作品展

墨アート−諸塚の山頂でも制作

　墨アーティストとして国内外で活動する昇慶（中村慶）さん＝東京都在住＝の作品展が２９日まで、日向市富高のカフェさんくで開かれている。開場は午前１１時〜午後７時（木、日曜日定休）。入場無料。

　昇慶さんは２０１７年、友人が住む日向市細島に芸術ワークショップの講師として初めて訪れた。翌年１月にも同市で個展を開催。その際、諸塚神社（諸塚村）の甲斐秀樹宮司の妻、志麻さんと出会い、同神社に作品を奉納することになった。

　以来、諸塚や日向の人たちと親交を深め、今年、改元を記念して５年ぶりに営まれる諸塚桂神楽の大神楽（今月１５、１６日）に笛で参加することになった。さらに、令和２年奉祝大神楽記念カレンダー「光の暦」の制作にも携わったという。

　今回の作品展は、諸塚村の山頂でインスピレーションの赴くままに筆を動かし描いた「天照皇大神宮様」「荒神様」「星神様」など同カレンダーの原画６枚を中心に展示。

　また、昨年９月１１日にニューヨークのグラウンドゼロで描いた作品や、ベルリンで開いた個展に出展した作品など、はがき大から縦１７０センチ、横９０センチの大作まで約１００点が並んでいる。

　すべて金と銀を混ぜた特殊墨で描かれており、厳かで躍動感ある作品が来場者を引きつけている。

　昇慶さんは「ぜひエネルギーを感じに来てほしい」と呼び掛けている。作品はいずれも販売しており、カレンダーは２００冊限定で残りわずかという。

　問い合わせは、カフェさんく（電話日向９５・０４３６）へ。