「ひなたＷＯＭＡＮ」（28）ニコラフ（延岡市）・徳丸紗弓さん

「和顔愛語」がモットー

　延岡市内で婦人服店とスナック２店舗、美容脱毛サロン、長崎県佐世保市で美容脱毛サロンを展開する。５店舗の統括名称、ニコラフは「にこっと笑う」から採った。

　「知恵をお金に換えることができるのがオーナー。仕事場だけでなく家や海外、どこにいても収入を得られる働き方ができ、もうけになればワクワクしますよね。心に潤いができ、誰にでも優しくできるような生き方をしたいと思っています」

　大武町生まれ。聖心ウルスラ学園短大で保育士と幼稚園教諭の資格を取得。２０歳で結婚後は保育園などに勤めたが、３人目を身ごもった際の流産が転機となった。

　「精神的ショックで赤ちゃんを抱くことが出来なくなったんです。そんな時、目に留まったのが延岡商工会議所主催の起業塾。講習を受けて洋服屋にチャレンジしたんですが、わずか２カ月ほどでそこそこの売り上げがあったんですよ。これだと思い、保育士を辞めて２０１１年に出したのが古着中心の婦人服屋『ミルメ』でした」

　常に前向きでエネルギッシュ。「自分はこうなりたい、こうしたい」の言葉を発することで、未来を切り開きたいという。モットーは、笑顔と思いやりのある話し方で接するという意味の「和顔愛語」。延岡駅前複合施設「エンクロス」での読み聞かせボランティアでは、子どもたちから「みるめちゃん」の愛称で親しまれる。

　「多くの方との出会いがあってここまで来ることができました。おこがましいですが、周りの人たちにどうすれば充実した人生が送れるか、どうすれば毎日楽しく過ごせるかの手本を示したい。そのためにも、もっともっと頑張りたいですね」