活性化策を議論・魅力を再確認

観光客増など方策考える

◆北方学園児童生徒と大人が一緒に

　北方がなくならないために、私たちは何をすればよいか―。そんな危機感のあるテーマで、延岡市北方町の小中一貫校「北方学園」の児童生徒と地域の大人が一緒に議論する「北方活性化フォーラム」が１８日、同校であった。地域の魅力を再確認しつつ、観光客や移住者を増やすための方策を考えた。

　フォーラムには小学６年〜中学２年の約６５人と、市役所北方総合支所やＰＴＡ、学校評議員ら大人２６人が参加。グループディスカッションでは１２グループに分かれ、模造紙に北方の魅力などを書き出しながら、活性化策を議論した。

　他地域と同様に人口減少や少子高齢化が進む北方町。模造紙に書き出された言葉には「自然」や「ＰＲする」「子どもの遊び場を増やす」などが並んだ。代表してまとめを発表した４グループからは「イベントを通して特産品をＰＲする」「宿泊体験や観光ツアーで北方に来る機会をつくる」などの提案が出された。

　講評した五ケ瀬自然学校理事長の杉田英治さんは「ここでの議論はまだ入り口。実現するために何をする必要があるのかを考えないといけない」とアドバイス。「実現するのは大人の役割で、皆さんは柔らかい頭で発想して。今の時代は世界を見据えて考えることが近道かもしれない」と話した。

　２年の緒方芽生さんは「地域の大人の人と一緒に考えることができてよかった。大人になって出て行くかもしれないが、いつかは北方に貢献できるようになりたい」と話した。