延岡南道路−３月３０日から通行料値下げ

特大車９５０円→３６０円

◆有料区間回避→乗り直し車に課金−ＮＥＸＣＯ西日本

　ＮＥＸＣＯ西日本九州支社（松田均社長）は１７日、一般の高速道路に比べ割高だった延岡南道路の通行料金を３月３０日から、ＥＴＣ（自動現金収受システム）搭載車に限り、軽自動車・普通車・中型車を２０円、大型車を１４０円、特大車を５９０円値下げすると発表した。また、有料区間（延岡南ＩＣ―日向ＩＣ）を回避して一般道に降り、再び乗り直す中型車以上の車両に「乗り直し」料金を課金することになり、そのための料金所が延岡南ＩＣ入り口に設置される。

　延岡南道路は、延岡市塩浜町―門川町加草間の６・１キロ。このうち、延岡南ＩＣ―門川ＩＣ（３・７キロ）が有料区間。１９９０年２月に全線開通し、東九州自動車道の整備に伴い、同道の一部として利用されているが、料金体系は開通当初のままで、大型車、特大車料金は他の高速道に比べて割高。有料区間を避けて一般道路に流入する大型車が伊形町―旭ケ丘―一ケ岡の住宅地内の市道を通行、渋滞や騒音問題などを引き起こしており、県や市は以前から料金体系の見直しを国土交通省などに要望していた。

　ＮＥＸＣＯによると、新たな料金体系は、軽自動車・普通車・中型車＝２５０円（現行２７０円）▽大型車＝２８０円（同４２０円）▽特大車＝３６０円（同９５０円）。ＥＴＣ未搭載車は現行料金通りで値下げはない。

　また、新たに設置される延岡南ＩＣの料金所から大分方面に進入する中型車以上のＥＴＣ未搭載車（現金やクレジット払い）、延岡南ＩＣで降りる大分方面からの中型車以上のＥＴＣ未搭載車（同）は、通行料金（中型２７０円、大型４２０円、特大９５０円）が徴収される。

◇生活道へ大型車流入を抑制−乗り直し料金

　一方、「乗り直し料金」の設定は、市内の生活道路に大型車が流入するのを抑制するための措置。ＥＴＣを搭載した中型車、大型車、特大車（軽自動車、普通車は対象外）が「一定の時間内」に乗り直した場合に課金される。

　ＮＥＸＣＯによると、一定の時間とは、延岡南ＩＣ―門川南ＳＩＣ＝２０分以内▽延岡南ＩＣ―日向ＩＣ＝４５分以内。この時間内に乗り直した場合、中型車２５０円、大型車２８０円、特大車３６０円を課金。

【上り】（大分方面）
有料区間の日向ＩＣ―門川南ＳＩＣ―延岡南ＩＣを回避。日向ＩＣ、または門川南ＩＣで降りて、市町道、国道１０号などを経由し、延岡南ＩＣで再乗り入れした場合、「乗り直しをしないときの料金と同じ料金」が、ＥＴＣの通行記録により、課金される。

【下り】（宮崎市方面）
有料区間の延岡南ＩＣ―門川ＩＣ―日向ＩＣを回避。延岡南ＩＣで降りて、市道、国道１０号などを経由し、門川南ＳＩＣや日向ＩＣで再乗り入れした場合。ＥＴＣの通行記録により、課金される。