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中園工業所インタビュー

本紙掲載日:2020-01-04
8面

 延岡市粟野名町の中園工業所は、高い技術力で多様化するニーズに的確に対応している。米中貿易摩擦で業界全体が厳しい状況の中、創業以来、一度も赤字を出すことなく業績を伸ばし続けている。現在、本社(粟野名町)周辺の約1820平方メートルを超える広大な敷地に五つの工場を有し、昨年7月には高野町のクレアパークに新工場を建設。今後の動向と、さらなる飛躍が期待される。年頭に当たり、中園徹郎会長と中園洋社長に話を聞いた。


◆中園徹郎会長−高品質の製品、効率よく

−−起業されたきっかけは。

私の父が鹿児島で町工場を経営しており、小さい頃から将来は自分で起業したいと心に決めていました。
親は大学進学を勧めましたが、私はその4年間があるのであれば、少しでも早くスタートを切ることができ、技術を習得できると考え、大阪の町工場に就職しました。
起業するという揺るぎない目標を持ち、ここを修業の期間と位置付け、同期の仲間が4年で身に付ける技術を2年で身に付けるなど、仕事にのめり込みました。
1966(昭和41)年、26歳の時に業界大手、川崎重工の子会社でプラント事業などを行う大阪動力工業の下請けとして独立しました。起業するという念願を果たしました。創業当初は高度経済成長の全盛期で、大企業の工事を受注するなど着実に経験と実績を積み重ねてきました。

−−延岡にはどういった縁で。

旭化成の火力発電所の建設工事を依頼され、社員20人余りと延岡に滞在することになったのがきっかけです。その後、ボイラーの維持管理を任され、旭化成の関係業者などから次々に受注を頂くようになり、延岡を拠点に事業を展開するようになりました。

−−「ものづくり」とはどのような仕事だと考えられていますか。

私たちのやっている「ものづくり」という仕事は、体をいじめ抜くとか、無理をするのではなく、知恵を出し合い、工夫して、いかに高品質なものを効率良く作り出せるかが重要だと考えています。
私は今も現場に足を運び、技術のアドバイスをしますが、見ていると、同じ製品を作るのに6時間かかる人もいれば、3時間で完成させる人もいます。もちろん、完成精度は同じです。
この時間の差をどう縮めるか、いかに効率良くやるかを一緒に考えるところに、ものづくりの面白さや魅力があると思います。

−−これまでを振り返って。

業績が好調であっても、そこで守りに入らずに、逆にそういう時こそ新しい分野に挑戦し続けてきたことが今につながっていると思います。
新しい分野を開拓したことが、結果的に今の時代の主流になったり、主力事業の一つになったりしています。こうして蓄積してきた豊富な経験と卓越した技術、最新の機械などすべてを最大限に駆使すれば、より低コストで、高品質の製品を速く作ることができ、お客さまにもいい提案ができます。
これからも社員一丸で、いろいろな分野に挑戦していきたいと思います。


◆中園洋社長−潮流見極め、新事業に挑戦

−−昨年、新工場を建設されました。

クレアパーク第2工区に新工場を建設し、昨年7月から操業しています。
約1万6500平方メートルの敷地に延べ床面積6700平方メートル、2階建ての機械・製缶棟(A棟)と、クリーンルーム・事務所棟(B棟)という構成です。
建設の目的は大きく三つあります。▽世界的な半導体の需要増への対応▽災害時のリスク分散▽福利厚生――です。中でも、社員がオンとオフを切り替える環境をつくりたかったのが一番の理由です。畳敷きの休憩スペースや、100人ほどが利用できる食堂、カフェスペースもあります。
また、津波の影響を受けない高台に位置しているので、地震などの災害が発生した際は従業員と家族、周辺に住む地域住民の避難所として活用することを見据え、自家発電装置の整備も進めています。

−−事業概要を教えてください。

当社は、私たちの生活になくてはならない物を作っています。直接、目に見えるものではありませんが、主にスマートフォンやタブレットなどに使われているフラットパネルディスプレー(画面)を製造する装置や、家電から最先端医療機器まで幅広く使用されている半導体(電子回路)を製造する装置など「産業用装置の高精度部品」を作っています。

−−どんな職種がありますか。

職種は加工の中核を担う機械工、溶接工、組立工をはじめ、できあがった製品を仕上げる仕上工や、さまざまな検査器具などを駆使して最終検査を行う検査員です。さらに、当社の技術をお客さまに提案する営業職、事務職などすべての職種が支え合って仕事をしています。

−−採用について心掛けていることは。

新工場の操業に伴い、新たに10人を採用しました。今後も随時、社員募集を続けていきます。
先にも話したように、当社にはさまざまな職種があります。適材適所で、その人に合った部署に配置することを心掛けています。
初めはいろいろな部署を経験してもらいますが、自分では気付いていないだけで、必ずといっていいほどそれぞれに特技を持っています。その人に適任の役割が必ずあります。そこをしっかりと見付け、引き出すことが私の仕事だと思っています。
工業系の学校を出ていない社員もたくさん活躍しています。畑違いの異業種から転職した人も、以前の経験が役立っている場面を何度も見てきました。大事なのは、仕事への取り組み方です。
また、「聞ける会社」を実践しているのが特徴です。後輩は、分からないことを先輩に聞ける雰囲気を大切にしています。先輩は丁寧に分かりやすく教えることで、自分自身を磨くことにもつながっています。

−−年々、国内有数の大企業との取引も増えています。

社員には、常に感謝の気持ちと真心を持って仕事をしようと伝えています。例えるなら、親が子どもの弁当を作る時の気持ちでしょうか。当社に打ち合わせでいらっしゃった方の顔を思い浮かべながら、作った物を運んでくださる方の顔を浮かべながら、製品を使ってくださる方の顔を浮かべながら、そんな気持ちで仕事をすることで真心のこもったものを作ることができます。
延岡には高度な工業技術を持つ企業がたくさんあります。自社だけでなく、地元の企業ともしっかりと連携を図りながら頑張っていきたいと思います。

−−最後に今後に向けては。

幸いなことに、ベテランから若手にいい形で技術の伝承が図られ、社員も日々成長しています。さまざまな分野を模索し、時代の潮流を見極めながら新たな事業に挑戦したいと思います。
そして、これが一番大事なことですが、今まで以上に社員が働きやすく、やりがいを持って力を発揮できる、中園工業所で働いて良かったと思ってもらえる会社にしていきたいと思います。


【プロフィル】
◇中園徹郎(なかぞの・てつろう)
鹿児島県生まれ。鹿児島実業高卒。大阪市の町工場で6年間の修業を積み、独立して機械加工・製缶工事・配管工事を担う中園組を設立。1970年、延岡市に拠点を移し、現在の会社を設立した。座右の銘は「業績が好調な時に次の一手を」。延岡鹿児島県人会の会長も務める。81歳

◇中園洋(なかぞの・ひろし)
延岡市生まれ。延岡高、九州産業大卒。芝浦製作所(現在の芝浦メカトロニクス)の半導体製造部門で4年ほど勤務し、現在の会社へ。2015年から現職。趣味はゴルフとジョギング。「お客さまの喜ぶ顔を想像しながら仕事をする」がモットー。52歳。

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