夢や希望、堂々と語る

本紙掲載日：2019-12-13

8面

意見発表した７人

ハワイでの体験などを発表した大王谷学園初等部６年の林さん

子どもの夢実現サポート事業の報告会を行った３人。左から中富さん、黒木さん、都甲さん

日向市小中学生意見発表会

◆夢実現サポート事業の報告会も

　日向市の小中学生意見発表会は１日、市中央公民館であった。市内の小・中学生合わせて７人が登壇し、将来の夢や希望のほか、いじめ問題や地球温暖化などについて自身が考えていることをテーマに発表した。主催は市教育委員会。

　児童・生徒の発表の場とするとともに、大人が子どもや若者の実情を理解し、どのように携わっていくかを学ぶことを目的に開催。保護者や教職員らが見守る中、市内７中学校区から選ばれた児童生徒が、堂々とそれぞれの思いを語った。

　このうち、大王谷学園初等部６年の林優花さんは「異文化理解について」と題し、夏休みに市の小学生ハワイ派遣事業でホームステイした体験を通じて、生活様式や食事面、学校生活の違いなどを紹介。テレビで知ったＪＩＣＡ（国際協力機構）の活動に興味を持ったことから、「将来、海外でボランティア活動をしたり、日本の文化を伝えたりして国際貢献したい」などと夢を語った。

　美々津中２年の橋本煌佑さんは「ぼくの夢」をテーマに発表。ＪＩＣＡの元隊員だった母親の影響で、自身もＪＩＣＡ隊員を目指していると夢を語り、「今後も勉学に励み、その知識と技能を生かして発展途上国の生活改善を実現し、笑顔あふれる世の中にしたい」と決意を新たにした。

　この日はまた、市が将来を担う人材の育成につなげようと、夢に向かって努力している市内中学生を対象に最大３０万円を支援した「日向市子どもの夢実現サポート事業」に選出された女子生徒３人が、貴重な体験活動について事業報告した。

　このうち、女子プロ野球チームの練習に参加し、指導を受けた東郷学園９年の黒木菜都さんは「挑戦することの大切さを学んだ。宮崎では競技人口の少ない女子野球の普及と発展に貢献できる人になりたい」と結んだ。

　発表した生徒と発表テーマは次の通り（発表順）。

【意見発表者】
水口莉沙（富高小６年）「人類の未来」▽神﨑海誓（細島小６年）「平和な世の中を築くために」▽林優花（大王谷学園６年）「異文化理解について～ハワイでの体験を通して～」▽浅田未羽（財光寺南小６年）「言葉から始まる」▽寺原来華（東郷学園６年）「この世の中からいじめんなんかなくなれ」▽児玉紗彩（平岩小中７年）「私の大切なもの」▽橋本煌佑（美々津中２年）「ぼくの夢」

【子どもの夢実現サポート事業報告者】
中富優依（財光寺中２年）「日本を代表する陸上選手になりたい」▽黒木菜都（東郷学園９年）「女子プロ野球選手になりたい」▽都甲花音（同）「女性消防士になりたい」