夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。
スポーツで活躍した場面の写真、ステージでの発表会、さまざまな行事で新聞に掲載された写真をご家族の記念に保存されてはいかがですか?
写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。
写真のサイズと料金は次の通りです。
▽L サイズ 1枚 200円
▽LL サイズ 1枚 300円
▽A4 サイズ 1枚 800円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は200円追加) |
L サイズ
(8.9×12.7センチ) |
1枚 200円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 300円 |
A4 サイズ
(21×29.8センチ) |
1枚 800円
(ラミネート加工は200円追加) |
|
提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。
受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。
写真は個人的利用に限ります。
印刷物などに用いることはできません。
写真提供サービス開始とともに、これまでの貸し出しサービスは終了します。
お問い合わせ、お申し込みは
本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。
|
甲斐真由美さん「寅市つれづれ日記」−日向
認知症だった亡き祖父との思い出を絵日記「寅市つれづれ日記」にまとめた、さざんぴあ(延岡市構口町)のスイミングインストラクターで看護助手の甲斐真由美さん(48)=日向市比良町在住=は、自費出版の費用を集めるため、6日から先行予約と募金を始めた。
◆「認知症が分かりやすい」
甲斐さんの祖父井上寅市さんは2011年4月、93歳で亡くなった。それまでの5年間、祖父が住む宮崎市へ仕事の合間に車や電車で通い、通院や食事、トイレなどの介助をした。亡くなった直後、「楽しかった祖父とのやりとりや感謝の気持ち、介護を通じて学んだことなどを忘れないように」と、約2カ月かけて自由帳2冊にまとめた。
「寅市つれづれ日記」と「じいちゃんありがとう」の2作品で、温かみのある筆文字や優しいタッチの絵日記で各100ページ。その後、祖父の介護経験をきっかけに看護助手として働き始めた三股病院(日向市美々津町)で誰でも読めるようにしたところ「認知症のことが分かりやすい」「介護する側も頑張りすぎなくていいんだ。心が軽くなった」などと共感を呼び、展示した市内の病院や公民館などで評判が広がった。
絵日記を紹介しながら介護体験を講演する機会も増えると書籍化を望む声が高まり、「認知症に対する正しい理解が広がるきっかけになれば」と、第1弾として「寅市つれづれ日記」を自費出版することを決意したという。
◇資金集めで趣旨広めたい−トラ・イチプロジェクト
書籍化に当たり、市社協や大学の職員、医師ら有志約10人によるプロジェクトチーム「TigerOne(トラ・イチ)」も立ち上がり、寅市さんの命日4月17日の発売を目指して先行予約(1冊税込み1500円)を始めることにした。寄付も募っている。目標額は100万円。
プロジェクトチーム発起人の一人で、認知症地域支援推進員でもある市社会福祉協議会の成合進也地域福祉課長は「人と人とのつながりの中、プロジェクトの趣旨を理解してもらうためにも、資金を集めながら世に出したい。甲斐さんの本を活用した地域支援活動を実践することで、認知症の人に優しい地域づくりを推進したい」と書籍化の効果に期待を寄せる。
甲斐さんは「私が書き留めた祖父との思い出の日々を書籍化しようとご賛同いただいたプロジェクトチームや地域の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいで、涙があふれる思いです」と振り返る。
書籍化が実現すれば、本の梱包(こんぽう)作業や配達準備などを認知症の人に手伝ってもらう構想も持っており、「『認知症って悪いことばかりじゃないんだよ』と言える偏見のない環境づくり、居場所づくりに挑戦したい」と目を輝かせていた。
原本より持ちやすいB5判に縮小して出版予定で、初版は千部を目指す。申し込みや問い合わせは日向市社会福祉協議会(電話日向52・2572)まで。