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神話残る宮崎「うらやましい」

本紙掲載日:2019-11-04
2面
井上さやかさん(左)と対談する宮本さん

宮本亜門さんら招き講演会−宮崎市

◆国文祭・芸文祭1年前イベント

 日本を代表する演出家宮本亜門さんを招いた「神話のふるさと講演会『ニッポンを演出する』」がこのほど、宮崎市のメディキット県民文化センターであった。延岡市出身で奈良県立万葉文化館指導研究員の井上さやかさんと対談し、神話や神楽などについて「自然そのものを大切にし、お互いを思いやる。日本の八百万(やおよろず)の精神が大好き」と話した。

 講演会は、県記紀編さん記念事業推進室による「神話のふるさと県民大学」の一環で、来年10月に本県で初めて開催される国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭の1年前イベントとして開かれた。

 基調講演で、宮本さんは日本や神話をテーマにした演出作品を紹介。「海外の友人と世界の未来を考えるとき、『ほかの宗教も受け入れる日本、神道にヒントがあるのでは』と言われた。伝統とテクノロジーの融合がテーマ」という舞台の映像を披露した。

 また、「宮崎が好きでしょうがなく、高千穂には8回も行った。これだけの神話が残っている地域はめったになく、うらやましい」と語った。

 この後、7年ほど前にテレビ番組で共演して以来、親交が深い井上さんと対談し、2人の話は宮本さん演出のオペラ「蝶々夫人」から「古事記」「日本書紀」、井上さんが専門とする「万葉集」など多岐にわたった。

 その中で宮本さんは神楽について、「神楽こそ本質。その音楽も含めて論理性でなく、根源に触れ、恐怖心を感じるほどの素晴らしさがある。(舞い手が)世代を超え、真摯(しんし)に生きていることを生の迫力で感じられて、自分の演出に嘘くささを感じる」と絶賛した。

 さらに、「日本の中でも神楽をそのまま受け継ぐ宮崎は本当に貴重」と続け、井上さんが「宮崎の芸能をぜひ、宮本さんに演出してもらいたい」と話すと、会場からは大きな拍手が起こった。

 井上さんが、宮本さんに延岡市で毎年開かれている天下一薪能を紹介する一幕もあった。

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