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充真院の知的好奇心を学ぶ

本紙掲載日:2019-09-11
6面
恒富中の生徒に向かって話す神崎さん
現代語訳を朗読した加古さん

神崎教授が恒富中で特別授業

◆興味を持てば人生が輝く

 延岡藩の藩主夫人・内藤充真院(じゅうしんいん)を研究している城西大学(埼玉県)教授の神崎直美さんが9日、延岡市の恒富中学校(瀬戸山初博校長、237人)で特別授業を行った。テーマは「内藤充真院の知的好奇心」。充真院が残した雑記をひもとき、幅広い分野に興味を持っていたことを解説。また、声優や俳優として活躍している加古万里子さん(愛知県在住)の朗読もあり、充真院の好奇心の豊かさを、生徒たちに強く印象付けた。

 充真院は寛政12(1800)年、彦根藩主井伊直中の娘として生まれ、充(みつ)と名付けられた。文化12(1815)年に16歳で延岡藩主内藤政順と結婚。大名の正室は江戸在住が義務付けられていたため、内藤家の江戸屋敷に住んだ。天保5(1834)年、政順が病死し、当時の慣例として法名の「充真院」と称した。

 幕府の政策の転換により、文久3(1863)年に64歳で延岡に転居。その後、延岡と江戸を2度往復し、明治13年、81歳で東京で亡くなった。

 雑記「色々見聞したる事を笑ひに書」は69歳以降に執筆したもの。充真院が人生の中で見たり聞いたりして、笑えたり楽しめたりしたことを記しており、その対象は動物や植物から民間療法、生活の知恵、怪異まで幅広い。

 この中で充真院は、池に巣箱を設置してオシドリを飼育していたことや、梨を使った痰(たん)止めの薬など当時の民間療法も記述。「風子」と呼ばれる怪異や染み抜きといった生活の知恵も書かれており、好奇心旺盛だったことが分かる。

 神崎教授は「大名家の奥さんというと遠い人のようなイメージがあるが、充真院の関心は私たちと通じるところがある。延岡にゆかりのある好奇心豊かな奥方がいたことを知り、皆さんも好奇心を持ち、これからの人生を輝かせてください」と締めくくった。


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