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天孫降臨 もう一つの舞台?

本紙掲載日:2019-05-29
3面

神話を観光に−日向神話研究会

◆伝承地が存在−鹿児島を訪ねる

 日向神話を観光に生かそうと、県北有志でつくる勉強会「日向神話研究会」(有留秀雄会長)と延岡観光協会(谷平興二会長)の会員ら33人が25、26日、天孫ニニギノミコトの墓所とされる鹿児島県薩摩川内市の「可愛山陵」など同県内に点在する日本書紀、古事記ゆかりの地を訪ねた。日向神話には、天孫降臨の地を高千穂町または霧島連峰の高千穂峰とする二つの説があり、それぞれに伝承地が存在する。一行は、県北とは舞台の異なるもう一つの日向神話を通して往古の時代に思いをはせた。

 同研究会は、高千穂町説を基本としつつ、霧島説も尊重しながら共に日向神話を盛り上げたい考え。鹿児島県の神話に触れ、薩摩隼人の息吹を感じ取ろうと視察した。

 同県内には、可愛山陵のほかに、ニニギノミコトの皇子で「山幸彦」とも呼ばれるホオリノミコトの墓「高屋山上陵」(霧島市)、孫で神武天皇の父ウガヤフキアエズノミコトの墓「吾平山上陵」(鹿屋市)がある。「神代三山陵」と総称され、明治7(1874)年に宮内庁によって御陵墓と認定(治定〈じじょう〉)された。現在も同庁が管理している。

 薩摩川内市教委によると、高千穂峰に降り立ったニニギノミコトは笠沙(かささ)宮(南さつま市)に一時居を構え、ここで出会ったコノハナサクヤヒメと結婚して川内の地に移り住んだとされている。

 幕府に代わり、天皇を中心とした支配体制をつくる必要に迫られた明治政府は、本居宣長らによる国学の影響もあり、記紀ゆかりの神話を基に神武天皇に直接つながる歴代天皇の墓所を特定する作業を行った。三山陵については早い段階で調査が行われたという。

◆御陵墓治定・大久保公が関与か−神代三山陵・日本遺産へ申請準備

 同市公認観光ガイドの永田利治さん(74)は「西欧列国に対処するには、皇室を中心に日本が一丸となって対処する必要があったのでは」と認定の背景を推察。吾平山上陵で観光案内人を務める前村悦子さん(68)は「明治政府の要職には旧薩摩藩士が多く、御陵墓の治定についても大久保利通の関与が強かったとされる」と説明した。

 昭和20(1945)年の敗戦後は記紀の歴史観に基づく考え方や思想が影を薄めた。今では、全国でも珍しい岩屋の陵墓で、伊勢神宮に雰囲気が似ていることから「小伊勢」とも呼ばれる吾平山上陵以外は訪れる人も少ないという。

 このため、薩摩川内、鹿屋、霧島、南さつまの4市は、神代三山陵を日本遺産にしようと4月に官民合同準備会を立ち上げ、申請準備を進めている。

 日本遺産は、各地の文化財に物語性を持たせて観光振興などにつなげる文化庁の制度。これまでに83件が認定されている。来年の認定を目指すという薩摩川内市文化課は「神話をつなぎ合わせていかに魅力的なストーリーを書けるかが勝負。改めて三山陵を見直すと共に全国に向けてアピールしたい」と意気込む。

 一行はこのほか、日向市美々津町と同じように「神武天皇お舟出の地」とされる霧島市の宮浦宮、東串良町の柏原海岸を訪ねたが、「神武天皇御発航伝説の地」(柏原海岸)などの記念碑が立つだけで神話を補完する伝承などは残されていなかった。

 日向神話研究会の有留会長は「鹿児島の三山陵は明治維新を成功させるための準備だったのではないか。今回の旅を通して政治にまつわる歴史が閉じていきつつある現状を見た思いがする。県北の神話観光については、おごらず、子どもたちに丁寧に伝えていきたい」と話した。

 延岡観光協会の谷平会長は「日向神話を観光の核と位置付け、高千穂町に訪れる年間100万人超の観光客を延岡市まで引き込みながら『熊本イン、宮崎アウト』の流れをつくりたい」と今後の神話観光の展開に意欲を見せた。

 また、高千穂町観光協会の佐藤哲章会長は「記紀に書かれた天孫降臨の地は高千穂町だが、霧島高千穂説の足跡を訪ねる意味では新鮮で有意義な旅だった」と話していた。

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