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稚アユ採捕停止を解除−県

本紙掲載日:2018-11-19
3面

延岡湾、目標水準まで回復

 県は19日、「五ケ瀬川水系のアユ資源回復に向けた取り組み方針」に基づくアユ資源の管理について、当初目標としていた水準まで回復したと判断し、延岡湾で実施の稚アユ特別採捕許可停止を解除すると発表した。

 県水産政策課によると、五ケ瀬川のアユ漁獲量は昭和47年の89・3トンをピークに減少し、平成21〜28年は10トンを割り込む。大瀬川、北川、祝子川を含めた水系全体でも15トンに届かない年が続く。

 危機的状況に県は28年11月、同方針を策定。海産稚アユ採捕業者、内水面漁協、養殖業の代表者を交えたプロジェクト実行委員会を立ち上げ、5カ年計画をスタートさせた。2年目の今春まで、延岡湾での稚アユ特別採捕許可を停止。3年目の来春からは停止範囲を門川、日向湾に広げ、水系の瀬掛け漁も禁止する計画だった。

 しかし、実施に当たって毎年資源状況を検証する中、今年5月の調査で336万〜424万匹が海から川へ遡上(そじょう)したことを確認。県は30〜40トンの漁獲には、稚魚の川への適正遡上数として396万匹を掲げるが、ほぼその目標内だった。

 一方で、ふ化して昨年の秋から冬に海に下った仔魚(しぎょ)数は6億6000万匹で、基準値の99億匹に及ばなかった。しかし、実際には翌年に400万匹前後が遡上しており、海での生き残りが良ければ、基準値の仔魚が必ずしも必要ではないことも分かった。

 この結果を受けて、10月15日に専門家会議を開催。その意見も踏まえて目標水準まで回復したと判断し、同方針に基づく管理を完結することとした。

 同課は「今後は関係者と協議の上、資源を持続的に利用するための新たな管理の枠組みを構築したい」としている。

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