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アユ400万匹前後遡上−五ケ瀬川

本紙掲載日:2018-09-21
1面
五ケ瀬川を遡上するアユ=3月14日、延岡市の岩熊井堰(いぜき)で

資源回復か否か専門家会議で判断−県調査

 県は20日、五ケ瀬川水系のアユ資源について、今年5月の調査で336万〜424万匹が海から川へ遡上(そじょう)したことを明らかにした。適正生息数にほぼ近い推計値となったことから、10月の専門家会議で資源が回復したか否かを判断。回復となれば延岡湾で実施の稚アユ特別採捕許可停止を解除、未回復となれば、管理を強化する。

 県水産政策課によると、五ケ瀬川のアユ漁獲量は1972年の89・3トンをピークに減少し、2009〜16年は10トンを割り込む。大瀬川、北川、祝子川を含めた水系全体でも15トンに届かない年が続く。

 危機的状況に県は16年11月、「資源回復に向けた取り組み方針」を策定。海産稚アユ採捕業者、内水面漁協、養殖業の代表者を交えたプロジェクト実行委員会を立ち上げ、21年までの5カ年計画をスタートさせた。

 2年目の今春まで、延岡湾での稚アユ特別採捕許可を停止。3年目の来春からは停止範囲を門川、日向湾に広げ、水系の瀬掛け漁も禁じる。それでも回復が見られない場合は4、5年目と段階的に管理を強化する。

 この間、資源状況を毎年検証することとしており、今回の調査結果公表はその一環。県は30〜40トンの漁獲のためには、海で育った稚魚の川への適正遡上数として396万匹を掲げるが、5月の調査では前年(126万匹)比約3倍の数を確認した。

 一方で、ふ化して昨年の秋から冬に海に下った仔魚(しぎょ)数は6億6000万匹で、基準値の99億匹に及ばなかった。しかし、実際には翌年に400万匹前後が遡上しており、海での生き残りが良ければ、基準値の仔魚が必ずしも必要ではないことも分かった。

 県は現在、調査結果を関係漁業者や内水面漁場管理委員会などに説明中。その後、10月にアユに関わる川と海の専門家10人程度による専門家会議を開き、資源が回復したか否かを判断する。回復となれば現行の取り組みは全て終え、新たに資源の持続的利用のための管理を検討。回復していないとなれば、取り組みを続行する。

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