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銅鰐口2件、有形文化財に指定−県教委

本紙掲載日:2018-08-31
2面
県有形文化財に指定された荒立神社所蔵の「銅鰐口」

荒立神社(高千穂町)など所蔵

 県教委は30日、県庁で定例の教育委員会を開き、県文化財保護審議会(原田解会長)から答申のあった高千穂町三田井の荒立神社と県総合博物館が所蔵する「銅鰐口(わにぐち)」2件の県有形文化財指定を決めた。県指定有形文化財は68件となり、鰐口としては行縢神社(延岡市)の鉄製に次いで3件目。

 鰐口は、神社や寺院の軒先などに掛ける音具。丸盆を二つ合わせた形状で中空となっており、下方の継ぎ目が細長く開いている。多くは銅製で、呼び名は大きな口に由来し、参拝者は布でよった太綱で打ち鳴らす。

 文化財課によると、荒立神社所蔵は面径19・6センチ、最も厚い部分は7・5センチ。天授6(1380)年の銘があり、県内現存の中では最古。素朴でおおらかな仕上がりなど本県工芸史上貴重という。現在の熊本県上益城郡御船町周辺にあった池山寺に奉納されたが、同神社に移った時期や経緯は不明。

 県総合博物館所蔵は面径30・7センチ、最も厚い部分は14・7センチ。永徳元(1381)年の銘は県内では2番目に古い。中央部の素弁八葉の蓮華文が特徴で、細部まで丁寧に仕上げられている。昭和41年に個人から寄贈された。

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