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日米搭乗員13人を慰霊

本紙掲載日:2018-08-27
3面
日米両国の国旗を掲げて行われた第23回五ケ所平和祈念祭

五ケ所平和祈念祭

◆終戦前後、相次いで墜落−高千穂

 終戦前後に高千穂町の山中に相次いで墜落、死亡した日米両国の戦闘機と爆撃機の搭乗員合わせて13人を慰霊する「第23回五ケ所平和祈念祭」は25日、同町五ケ所の三秀台に建立されている平和祈念碑前で行われた。主催団体の五ケ所平和祈念碑奉賛会(武田計助会長)のほか、自衛隊や在日米陸軍、地域の子どもら約40人が参列。若くして異郷の地で命を落とした搭乗員の冥福を祈り、恒久平和の誓いを新たにした。

 祈念祭は、終戦から50年の平成7年に碑を建立して以来、同奉賛会が毎年開いている。

 この日は、搭乗員の遺影が飾られた碑を前に黙とうをささげ、武田会長が「絶対に戦争をしてはいけないということを、戦争の恐ろしさを若い世代に語り継ぎながら世界の平和を祈り続けたい」とあいさつ。日米両国国歌の斉唱や献鐘、献酒に続き、正念寺(同町上野)の吉村順正住職と坊守ヴィクトリアさんの読経が響く中、参列者が祭壇に菊の花を手向けた。

 内倉信吾町長の代理で出席した同町企画観光課の山下正弘課長と、陸上自衛隊西部方面総監部(熊本市)の在日米陸軍連絡将校ロック・ダグラス少佐があいさつした後、地元の五ケ所ひめゆり子供会を代表して田原小学校6年の田上智也君(11)が追悼作文を朗読。「戦争がなければ墜落事故が起きることはなかった。祈念祭を通じて五ケ所での出来事を伝えていかなければならない」と述べた。

 同奉賛会によると、墜落事故が起こったのは昭和20年8月。終戦前の同7日には、夜間訓練飛行中だった日本の戦闘機「隼(はやぶさ)」が同町河内の山中に墜落し、搭乗していた東京都出身の徳義仁軍曹=当時(21)=が死亡。また、終戦後の同30日には、福岡県の捕虜収容所に救援物資を運ぶ途中だった米軍爆撃機「B―29」が障子岳(標高1703メートル)の尾根に接触、親父山(1644メートル)の斜面に墜落し、搭乗していた米兵12人が死亡したという。

 祈念祭の後は、同町河内の軍人墓地にある徳軍曹の墓参もあった。

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