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東日本大震災追悼式で歌を献奏

本紙掲載日:2018-04-13
7面

兄弟都市延岡・いわきつながる

◆現地訪れ防災意識高まる

 これからも大震災を忘れない−−延岡市の市民グループ「つなごう!延岡・いわき・熊本支援プロジェクト実行委員会」(牧野哲久会長)は3月11日、兄弟都市福島県いわき市の東日本大震災追悼式に参加して歌を献奏した。平成27年から3年間の活動に一区切りをつけたが、参加者たちはこの思いを忘れず、地域の防災意識向上につなげるつもりだ。(写真はいずれも提供)

◇歌に復興の願いを込めて

 訪問団は、昨年11月に延岡市でモーツァルトの「レクイエム」を歌った延岡県北混声合唱団から17人と実行委員の計20人。追悼式は、いわき市役所隣の芸術文化交流館「アリオス」で開かれた。建設3年目に震災でホールの天井が壊れたが、市役所復旧中の代わりを務めた場所だ。

 共に歌う福島県合唱連盟いわき支部合同合唱団、いわき市役所混声合唱団と合流して77人。前夜と当日の朝を合わせて6時間の練習を経て本番に臨んだ。

 式には70人余りの遺族を含めた約700人が参列。清水敏男いわき市長の式辞、遺族代表の話の後、「前へ」「ふるさとは今もかわらず」「見上げてごらん夜の星を」の3曲を歌った。「星」に鎮魂の思いを、「前へ」「ふるさとは今もかわらず」には復興の願いを込めた。

 その後一人一人が献花し、ホール前の公園で行われた鎮魂の「キャンドルナイト」に参加した。

 また、開式前には清水市長を訪ね、レクイエムコンサートで来場者から寄せられた22万5000円と251人分のメッセージ(3冊)を手渡した。

◇薄磯・豊間の海岸を歩く

 翌日は、いわき市内で被害者が最も多かった薄磯(うすいそ)地区と、隣の豊間(とよま)地区の海岸を、地元の語り部大谷慶一さんの案内で歩いた。

 薄磯地区の被害者は直接死111人、関連死4人、豊間地区の被害者は順に83人、6人。薄磯地区の奥に位置する豊間小学校は難を逃れたが、豊間海岸そばの豊間中学校は全壊。当時部活動で残っていた30人ほどの生徒は高台公園に避難して無事だった。

 同中は昨年8月、小学校の隣に再建され、生徒も戻っている。訪問団は、今年3月にカルチャープラザのべおかで開いたコンサート・作品展で来場者から寄せられた2万円を松本仁志校長に手渡した。

◇八木さん、西垣さんらの思い

 つなごうプロジェクトは、東日本大震災の翌年にドイツ在住の画家吉田義生さんが自分の作品を活用して被災地支援コンサートを開催。知人で美術講師の八木千穗子さん(延岡市富美山町)がそれを知ったことに始まる。「美術と音楽をコラボさせた、このような支援活動を延岡でもできないか」

 音楽講師の西垣昌代さん(同市高千穂通)が賛同し、退職教職員や音楽関係者で実行委員会を結成。チャリティー作品展には画家や工芸家ら多数の創作活動者と市内の子どもたちが出品した。

 八木さんや西垣さんは3年前のプロジェクト立ち上げ前から薄磯・豊間地区を訪ね、被災跡地が整地、かさ上げされていく様子を段階的に見てきた。

 合唱団員はほとんどが初訪問だった。式典出席前には、いわき市の合唱団と昼食の弁当を食べながら交流した。

 「みんな被災していて、身内を亡くした方もいらっしゃいました。『震災後は3日間何も食べ物がなくて、水だけ飲んでいたね』。そんな話を私たちは、胸がつかえる思いで聞いていました」と西垣さん。

◇いわきで学んだことを

 帰延して3月29日に開いた報告会では団員から「いわきで学んだことを地域の人に知らせたい」という言葉が相次いだ。現地に行ったことで防災意識が高まった。

 西垣さん自身は「津波が来るまでの15分間に高台まで走るには体力が必要。また、地震は自分がどこにいる時に発生するか分からない。緊急時に家族がどこに集まるかを決めておかなければならないことを学びました」と言い、「防災の基本は、自分の命は自分で守る。自分の家族は自分たちで守る。一人一人がそうすれば、みんなが命を守ることになります」と言葉に力を込めた。

 まずは自分の体力づくりから取り掛かるつもり。そして「プロジェクトに打ち込んでいた間休んでいた地域福祉推進チームに戻って、地域の皆さんの防災意識を高めたい。震災から10年を迎える3年後には、地域の皆さんをいわきに連れていきたい」と話した。

◇震災を忘れず支援を継続

 八木さんは3年以上にわたって、ドイツの吉田画伯や被災地とのやり取り、チャリティー作品展への作品募集などに奔走し、追悼式では客席で合唱を聴いた。

 「『ふるさとは今もかわらず』の歌詞が今も心に響いています。いわき市の皆さんも聴きながら涙を流されていました」と振り返る。そして、「来年は熊本地震から3年。その後、東日本大震災から10年がきます。震災を忘れず、何らかの形で支援を続けていきたい」と話した。

 いわき市訪問前の作品展で熊本の被災地宛てに寄せられた子どもたちの作品と寄付金8000円を持って、近々熊本を訪ねる予定という。

〈いわき市の被災状況〉
震度6弱、死者441人。多くが津波による被害者だった。津波の最大値は豊間地区の8・57メートル。住家などの建物被害は9万496棟。=「いわき市・東日本大震災の証言と記録」から=


◆プロジェクトの3年間
【平成27年度】27年11月、つなごう!延岡・いわき支援プロジェクトとして発足。28年3月19、20日、延岡総合文化センターでチャリティーコンサートと作品展、いわき市から震災の語り部を招いて講演。豊間中に寄付金10万円を、いわき市内の小中5校に延岡市の子どもたちの作品を贈った。

【28年度】28年4月の熊本地震発生を受けて、支援対象に熊本を加えた。29年3月17〜20日、延岡総合文化センターでチャリティーコンサートと作品展。5月にイオン延岡店で子どもたちのメッセージ・作品展。8月に熊本県益城町ミナテラス(交流情報館)で子どもたちのメッセージ・作品展を開催。ミナテラスに子ども図書代として寄付金11万円を、益城町内の幼保園、小中学校と南阿蘇西小に延岡市内の子どもたちの作品を贈った。

【29年度】11月4日、延岡総合文化センターで吉田義生画伯の絵画「津波」「レクイエム」を背景にモーツァルト「レクイエム」コンサート。30年3月2〜4日にカルチャープラザのべおかでチャリティーコンサートと作品展。同11日、いわき市追悼式典に参加。いわき市教委に22万5000円を、豊間中に2万円を贈った。

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