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聖地で足跡と夏への課題

本紙掲載日:2018-04-03
8面
開会式リハーサルで健闘を誓い合う富島・中川(左)と延岡学園・椿原両主将=3月22日、甲子園

延学、富島−取材記者が見たセンバツ

 史上初めて県北から2校が選出された第90回記念選抜高校野球大会。12年ぶり3回目出場の延岡学園は国学院栃木に5―9、初出場の富島は星稜(石川)に2―11で敗れた。両校の選手たちは初めて立った聖地で全力プレー。足跡は残し、夏への課題を持ち帰った。両校の戦いを6、7面は写真で振り返り、取材した記者4人のコラムを掲載する。


◆1勝の難しさと価値

 全国で1勝する難しさと、その価値を改めて感じた。

 私にとって初めてのセンバツ取材で夏を含めると4回目の甲子園。実はこれまで、初戦はすべて突破しており、初めて勝利を味わわずに帰った。

 延岡学園は県内でも過去最高レベルの能力を持った選手たちが、力を発揮できなかった印象だ。

 特に打撃など一人ひとりを比べると、国学院栃木よりも力は上。全国の上の方で戦える力はあったはずだ。甲子園での強豪校の戦いぶりも参考に、一人ずつの力を束にする作業をしてほしい。

 富島は試合前ノックの暴投が、グラウンド整備の人に直撃するアクシデントがあった。本人たちは否定したが、その動揺は少なからず試合に影響したように感じた。

 私もカメラマンとしてフェンス内にいる時は、ボールから目を離さないことが鉄則。選手最優先で、何かあれば自己責任だと心掛けている。

 試合後に整備の人は無事だと聞き、安心したが正直、選手の気持ちを思うとやるせなくなった。

 ただ、厳しい言い方をすれば、何事にも動揺しない強い心、自信がないと甲子園では勝てない。

 本番は次。もともと夏を狙えるチームが冬にいい練習をして、春に挫折という得がたい経験もした。もう一度、県北、県内で切磋琢磨(せっさたくま)し、甲子園で勝てるチームになってほしい。(馬目晋吾)


◆胸を張ってほしい

 小中高大学の12年間、野球に打ち込んだ。高校時代は夏の県予選で2回戦敗退。甲子園の夢はついえたが、大学でも色あせることはなかった。むしろ、出場経験者の話を聞いてうらやましさや憧れを抱き続けた。

 選抜高校野球大会の取材をさせてもらい、かつての夢が実現した。加えて、県勢として52年ぶりに2校同時出場。県北の高校としては史上初という歴史的な出来事に立ち会うことができた。

 「携われて幸せ」という保護者の言葉が心に残っている。振り返ると自分もその思いに尽きる9日間だった。

 悔いのないようプレーをしたい―。取材をする中でよく耳にした言葉だが、この通りになった選手は少ないだろう。本来の野球ができずに後悔の念ばかりだと思う。しかし、彼らには胸を張ってほしい。

 延岡学園は笑顔を絶やさずにモットーの「一〃笑〃懸命」を貫き、富島は最後まで諦めずに粘り強く戦った。両校の選手ともに、攻守交代の際の全力疾走やハキハキとしたあいさつを行い、宿舎の従業員や報道関係者には礼儀、礼節ある態度で接していた。

 プレーはもちろん、それ以外のことにも目を向けて真摯(しんし)に取り組む。それが「高校野球」「高校球児」だと思う。選手たちは球場以外の場所でも県の代表として立派に振る舞った。

 夏でのリベンジを誓った両校。「甲子園に戻ってきたい」と話していたが、それができるのは1校しかない。県内には着々と実力をつけてきたチームもあり、勝ち進むのは容易ではない。

 悔いのないようプレーしたい―。これがどれほど難しいことか理解している。元高校球児の自分にはできなかった。だからこそ、この言葉が実現するよう祈っているし、そうなった球児たちの笑顔が見られる日を楽しみにしている。(田中翔太郎)


◆周りの支えを力に

 延岡学園の応援スタンド取材として初めて甲子園球場に入った。試合前から終了後まで慌ただしく、余韻を味わう暇はなかったが、やはり〃甲子園〃の雰囲気は格別で貴重な体験になった。

 応援団のリーダーを務めたのは運動部の生徒たち。それぞれ全国大会を目指す生徒たちは放課後、春休みの練習時間を削ることになったが、不満を言うことなく熱心に応援の練習。甲子園では軽快な踊りと大きな声で試合終了まで応援団を引っ張った。

 吹奏楽部は、楽器にタオルを巻くなど暑さ対策をしながら、新ばんば踊りをアレンジした「ばんばでバンバン」、5年前の甲子園を沸かせた「あまちゃん」などを演奏。特色ある曲、メロディーで攻撃を最後まで盛り上げた。

 また、保護者、教職員、後援会など多くの人が額に汗しながらさまざまな役割を果たしていた。それも全ては「選手のため」だった。

 その一端を見た者として、選手には自分が思っている以上に多くの支えがあったことを知ってもらいたい。

 そして、機会があれば選手も言葉、態度にして周りへ思いを伝えてほしい。感じた周りからの支えや周りへの感謝の気持ちは、夏に向けてのエネルギーになると思う。(大脇涼)


◆全ての人たちの思いが集結=

 入社して以来、高校野球の取材に多々携わってきたが、甲子園での取材は初めて。「勝ち負けじゃない。ここに連れてきてもらっただけでも感謝している」とは、富友会の村上雅彦副会長。貴重な経験を与えてくれた富島ナインに記者も同じ言葉を贈りたい。

 現場では、応援団の取材だった。アルプススタンドには、生徒や県人会、関西在住の日向出身者など応援団がずらり。同校や富友会が把握していた約600人を大きく上回る約1000人が駆けつけた。

 生徒たちは3月28日の午前3時にバスで出発し、球場に到着したのは29日の同7時50分。その長旅の疲れなどみじんも見せず、自分事のように選手を応援し続けた。

 名古屋や東京から訪れていた県人会のメンバーは、「TOMIKO」の文字が入ったタオルを掲げ、誇らしげに校歌を歌っていた。

 保護者は入場時から涙。息子たちの一挙一動をハラハラ、ドキドキしながら見守り、声が枯れるまで声援を送っていた。

 夢の舞台、甲子園。そこは単に、強豪校のみが集い、一握りの選手のみが活躍する場所ではなかった。選手に関わる全ての人たちの思いが集結する場所だった。だからこそ〃聖地〃と言われているのだと感じた。(山本真也)

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