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迫るセンバツ躍動心待ち

本紙掲載日:2018-03-16
3面
打撃練習用マシンの贈呈式で富島の選手たちを激励する中島さん
藤仁美さん

特別な感慨、応援し続ける2人

 「第90回記念選抜高校野球大会」に出場する富島と延岡学園。ずっと両校を応援し続け、今回の快挙に特別な感慨を持つ人がいる。日向市の中島弘明さん(83)と延岡市の藤仁美さん(66)だ。2人は甲子園で躍動する選手たちの姿を心待ちにそれぞれエールを送った。


◆富島−昭和29年卒の中島さん・メディキット会長
 萎縮せずに100%の力を

 富島のセンバツ出場をひときわ喜んでいる中島弘明さんは、医療機器の開発など手掛ける「メディキット」(本社・東京都)の創業者で現会長。昭和29年普通科卒の野球部OBで、夜間練習用の照明設備を充実したり遠征バスを寄贈するなど、長年にわたって後輩たちを支援してきた。

 中学時代は陸上部に所属。高校では俊足を買われ、先輩の熱心な誘いを受けて野球部に入った。宮崎商の監督も務めた名将・新名監督の指導を受け2年の夏には、東九州大会に出場し、甲子園にあと一歩まで迫ったという。

 「当時の部員は80人以上。ナイター設備がなく、暗くなったらベースランだった。昔のボールは練習で切れてしまうので、部員が2、3個ずつ家に持って帰って、畳ひもで縫って次の日持って行ったりもした。朝から晩までとにかく野球に打ち込む毎日だった」と振り返る。

 2月にはセンバツ出場を記念し、打撃練習用マシンを2台寄贈。贈呈式では自身の経験を語り「監督から『野球は2アウトから。なげるな。ねばれ』としょっちゅう言われた。最初は信じてなかったが、ある試合で2アウトから強豪校を相手に逆転できた。その時の思い出は今でも胸にあって、自分で事業を始めてからも最後まで投げ出さなかった」。

 卒業後は独学で2年間勉強し、中央大学経済学部に進学。証券会社、医療機器メーカーを経て、昭和48年にメディキットを設立した。開発した止血弁付き安全留置針は、10年近くの研究を諦めずに続け、平成13年に製品化。今では人工透析に使う針の国内シェア約50%を占めるという。

 高校時代の教訓は人生の柱となっており、選手にも諦めない姿勢の大切さを訴える。

 これまで続けてきた支援は「みんなに野球を好きになってほしい。うまくなるようにお手伝いしたい」という思いからだという。

 自身はたどり着けなかった甲子園の土を踏む後輩たち。「富島の試合を見ていると、もう負けかなというところから逆転できる。体も他の学校に比べて小さいのにすごいなと思う。皆さんは最も幸運な選ばれた人たち。甲子園では、萎縮せず持っているものを100%出し切ってほしい」とエールを送っている。

◆延学−前寮母として支えた藤さん
 思い切ってプレーして

 「健康第一。体調管理もしっかりしてほしい」と延岡学園野球部の選手たちにエールを送るのは、延岡市旭ケ丘の藤仁美さん。今年1月31日まで同高の寮母を務め、ほとんどが寮生活を送る選手たちを支えてきた。

 寮は2棟。選手たちは向かいの野球部寮「一心感」から藤さんがいる寮へ、朝夕の食事やお風呂の時にやって来る。夕食を食べるとすぐに自主練習へと向かい、夜遅くまで打ち込む姿をいつも見ていた。「2年生の選手たちが中心となって頑張り、1年生がついていっていた」と懐かしむ。

 藤さんは8年11カ月の間、2年前に亡くなるまで夫の宗範さん(享年65)と、それからは長男の勝範さん(43)と寮で暮らした。午前6時から日付が変わった後まで、ほとんどの時間を寮監室で過ごし、目覚まし時計を毎日3個セットして寝た。

 家族からの郵便物を渡す時には親しみを込めて姓ではなく名前で。考えごとをしたり悩んだり、元気がない寮生がいれば一人の時を見計らって声を掛けて励まし、元気づけていたという。

 今の野球部は「元気がいい。それでいて落ち着いている」。また、あいさつをしっかりする。靴をそろえる。といった礼儀やマナーの良さに加えて、別室で食事した藤さんの食器類をわざわざ下げてくれるなど気配り、優しさがある。それらは2年生の姿を見た1年生へと伝わっているという。

 「私に向いている仕事」と思っていた寮母だが股関節を悪くして階段の上り下りなどが難しくなりやむなく退職した。2月14日には市内の病院で手術。リハビリを行いつつ「病院にいても(寮のことが)気になりますね」と心残りはある。

 藤さんの次男紘範さん(38)は元プロ野球選手で現・楽天イーグルス一軍打撃投手。高校球児たちの甲子園への強い思いは母としても知っている。「どの子も『甲子園』と言って入ってくるあこがれの場所。出場が決まって本当に良かった」と改めて感慨に浸る。

 3月7日に退院した。「元気になったら応援に行くよ」と約束しているが、通院・リハビリは続き、テレビの前での応援になりそうだ。「最後まで諦めず、思いきってプレーしてきてほしい」。選手たちが躍動する姿を楽しみにしている。

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