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東未來さん(延岡出身)に聞く

本紙掲載日:2018-02-13
6面

議論の前に木を植えよう−プラント・フォー・ザ・プラネット

◆環境アンバサダー・日本人はわずか7人−

 各国で100万本の木を植えたら地球温暖化を止められるのではないか−−。2007年、当時9歳のドイツ少年が授業中に述べた意見をきっかけに地球環境を守る団体が発足、一気に世界規模の動きとなった。その名は「プラント・フォー・ザ・プラネット」。独自のアンバサダートレーニングという講義を受けた各国の9〜12歳が「環境アンバサダー」として、植樹活動や団体のPRをそれぞれ自主的に実施している。その輪は年々広がり、現在58カ国6万3千人以上が受講する。日本ではアンバサダートレーニングが行われていないが、活動している日本人がいる。その数はわずか7人。そのうちの一人が延岡市出身の東未來さん(13)だ。東さんにその活動などについて聞いた。


◇動物のために森を守りたい

 東さんは2005年に延岡市で生まれ、すぐに父親の仕事の関係で海外へ。以降、世界を転々とし現在6カ国目のアフリカ・ザンビアに住む。

 プラント・フォー・ザ・プラネットの活動を始めたのは14年、アメリカに住んでいた9歳のころ。アンバサダートレーニングが家の近くで開かれることを知り、母千織さんの勧めもあって参加した。

 もともと環境問題に関心があったわけではなく、「大好きな動物にも影響がある」とアンバサダートレーニングの中で知ってから活動に興味が湧いたという。

 「木や森がなくなると、熊やイノシシなど動物のすむ場所がなくなり、生きていけなくなっていることが分かりました。動物を守るためにはどうしたらいいかと考えた時に、じゃあ森を守ろうとなりました」

 以来、植樹や仲間を増やす活動など積極的に取り組む。世界の著名人や政治家の前でも環境を守る大切さをスピーチで伝えてきた。

◇ザンビアで200人に指導

 2015年にザンビアに移住すると、東さんは同国では初めてとなるアンバサダートレーニングを開催、約200人が受講して修了した。

 アンバサダートレーニングは通常、コーディネーターと呼ばれる大人が実施するが、「子ども同士の方が伝わりやすい」と日本人唯一のコーディネーターでもある千織さんのアドバイスを受けて自らが指導した。これは組織史上、前例のないことだったという。

◇アンバサダートレーニングとは

 どんなトレーニングなのかを東さん親子に聞いた。

 「1日で修了する講義です。組織独自のプレゼンテーションを受け、次はその内容を理解するための活動、人前でスピーチする練習、植樹をして木について学んでいきます。最後は今後の具体的な活動計画を発表します。植樹の時には政治家や著名人を招待します」

 全てのプログラムを終えると、ドイツ本部から提供されるオリジナルロゴの入ったTシャツと活動のマニュアル本、修了証が贈られる。

 ノートも手渡され、その中に今後の自分の計画を書き込む。つまり、アンバサダートレーニング修了後は完全な自主性に任せられる。

◇木を植える必要性を説く

 東さん親子は2017年、日本の数カ所でアンバサダートレーニングと同じ内容のプレゼンテーションを実施。環境副大臣室に呼ばれ「ぜひ活動を広げてほしい」と〃お墨付き〃をもらった。生まれ故郷の延岡市内の中学校でも講演した。

 プレゼンテーションは約50枚のスライドを使って行い、科学者や専門家が算出した具体的な数値を示しながら地球の現状や進みうる未来、組織の設立経緯や目標、私たちに今何ができるかを訴える。世界共通の内容で、さまざまな言語で伝えられている。

 例えば、「CO2(二酸化炭素)レベルは過去60万年の間、280ppmを超えたことはなかったのですが、現在は400ppmを超えています。このまま行動を起こさなければ、40年後には600ppmを超えることになります。ちなみに安全な数値は350ppmです」と現状を紹介。

 「私たちが今行動を起こしたら130年後には安全なレベルに戻りますが、この行動を50年遅らせた場合、何百年たっても安全なレベルには戻りません」と指摘。その上で二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す木を植える必要性を説き、「さて、私たちには何ができるでしょうか」と投げ掛けて締めくくる。

◇クイズ形式にアレンジ

 未來さんは日本でプレゼンする際、少しだけアレンジを加えた。「G8(主要国首脳会議に参加する8カ国)の中でアンバサダートレーニングが行われていないのは日本だけ」というスライドを1枚追加したのだ。また、クイズ形式にして積極的な参加を促した。

 これが的中。延岡市南中学校で講演した時は、生徒は未來さんの問い掛けに積極的に手を挙げて自分の考えを述べていき「活動に参加したい」と声をそろえた。未來さんは「とても緊張しましたが、みんなが積極的に参加してくれたので楽しくできました」と笑顔で振り返った。

◇日本で展開の可能性も

 アンバサダートレーニングがこれまで日本で実施されていない理由はいくつかある。「指導するコーディネーターがいない」「プログラムの最後に行う植樹の場所がない」「日本での認知度が低い」などが主に挙げられる。

 しかし、2017年の東さん親子のPR活動で今後、国内でも展開されていく可能性は高い。実際に延岡市での講演の後も「どうやったら開催できるのか」などと参加者から質問が相次ぎ、アンバサダートレーニングを望む声が多く聞かれた。

◇延岡でコーディネーター育成を

 今回の〃うれしい反応〃に東さん親子は前向きに検討中だ。未來さんは「地球が大変なことになっているので、より多くの人に地球で今、何が起こっているのか、何ができるのかをみんなに知らせたい。そして、この地球を、私たちの未来を守りたいと思います」と力強い。

 東さん親子は3月上旬、一時帰国する予定。「その時に延岡市でまずはコーディネーター育成を実施できたら」。延岡発のアンバサダートレーニングが開催される日は近そうだ。


□Plant‐for‐the‐Planet

 本部はドイツ。国連環境計画(UNEP)と強い協力関係にある非政府組織(NGO)で、趣旨に賛同したさまざまな企業や専門家が数多く関わる。
一見、難しそうに感じるかもしれないが、考え方は至ってシンプル、合言葉は「STOPTALKING、STARTPLANTING」(議論ばかりしていないで木を植えよう)。活動は子ども主体で展開されている。
公式ホームページには「ツリーカウンター」が表示され、組織の活動でどれくらいの木が世界中で植えられたかが一目で分かる。コーディネーターやアンバサダーからの本部への報告で正確に把握されている数で現在は約152億本。
目標は2020年までに「100万人のアンバサダーを育て、1000億本の木を植える」。


ザンビアの人たちと写真に収まる東さん親子
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