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「祝わせて」とぺたん

本紙掲載日:2018-02-12
3面
ダイコンの切れ端で顔に墨を付け合う人たち。境内は笑い声に包まれた

奇祭すみつけ祭り−佐伯市宇目の木浦鉱山区

 ダイコンの切れ端で誰彼構わず墨を付け合う奇祭「すみつけ祭り」が11日、大分県佐伯市宇目の木浦鉱山区であった。延岡市など近隣市町村からも大勢の人が訪れ、「ひとつ祝わせておくれ」と言いながら互いの顔に遠慮なくダイコンを押しつけた。

 木浦鉱山はかつて国内有数の銀山として栄えた。祭りは「山上がり」とも呼ばれ、鉱山の繁栄と無病息災を願ったのが始まりとされている。中断を経て10年前に復活、現在は2年に1度開かれている。

 厳しい冷え込みの中、集落の小高い丘に祭られた山神社で神事の後、「火の神」とされる赤衣赤面の荒神が境内に舞い下りると墨付けがスタート。たくさん付けられるほど縁起がいいといわれ、小さな子どもからお年寄り、警備の警察官まで顔中真っ黒に。日ごろ静かな山里が老若男女の笑い声に包まれた。

 木浦鉱山区は約30世帯。過疎・高齢化が進み、祭りの存続も危ぶまれている。地元の人たちは「毎回これが最後という気持ち。できれば今後も続けたい」と話していた。

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