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海産稚アユ漁−延岡湾は今年も許可停止

本紙掲載日:2018-02-01
3面

資源回復プロジェクト

 遡上(そじょう)前のアユを捕る海産稚アユ漁が2月13日から県内で始まる。県と関係者が協力して取り組んでいる「アユ資源回復プロジェクト」2年目の延岡湾では今年も採捕が許可されず、門川湾と日向湾のみでの実施。期間は3月9日まで、採捕量の上限は前年同様両湾で計390キロとされた。延岡湾で2年連続で稚アユ漁が行われないのは、少なくとも県が許可制度を始めた昭和46年からは初めて。

 県のまとめによると、五ケ瀬川のアユ漁獲量は昭和47年の89・3トンをピークに減少。平成21〜28年は10トンに満たず、資源の枯渇が危惧されている(29年分は調査中)。このため県は28年11月に「五ケ瀬川水系のアユ資源回復に向けた取組方針」を策定。翌月にはプロジェクト実行委員会が発足し、海産稚アユ採捕者、内水面漁協、養殖業の代表者ら関係者が一体となって取り組んでいる。

 プロジェクトは2021年までの5カ年計画。1年目だった昨年春は延岡湾での稚アユ採捕許可を停止した。回復しない場合は今春も停止。3年目からは許可停止を門川湾、日向湾に広げるとともに、河川の瀬掛け漁を禁じる。それでも回復が見られなければ、4年目、5年目と段階的に河川の漁業管理を強化する。1年ごとに資源状況を検証して次の対策を講じる−としている。

 県によると、回復状況を判断する材料は、5月に潜水目視観察で行う生息数調査と、11月から翌年1月または2月にかけて行う流下仔魚(しぎょ)調査の二つ。

 昨年5月の調査結果は126万匹で、前年の68万匹からほぼ倍増したが、資源回復の基準とする「396万匹」に及ばなかった。このため今春も延岡湾は稚アユ採捕を停止した。

 流下仔魚調査は現在実施中。この結果と今年5月の調査結果は来春の対策に反映される。流下仔魚調査は、卵からふ化した仔魚が川を下る際にその一部をネットで捕らえて全体数を推定するもので、資源回復の基準は「99億匹」。昨年度は4・7億匹だった。

 同プロジェクトが行う対策のほかに、延岡五ケ瀬川漁協は瀬掛け漁を12月以降行わない、北川漁協は解禁日を後ろ倒しにするなど、資源回復に向けた取り組みを自主的に行っている。

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