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パイピング防止へ−矢板打ち込み始まる

本紙掲載日:2018-01-17
3面
昨年に続いて矢板の打設工事が始まった延岡市北川町川坂地区の堤防補強改良工事

北川、昨年実施の上下流−県

 一昨年9月の台風16号後に「パイピング」による噴砂跡が見つかった延岡市北川町の川坂地区で、県の堤防補強改良工事が昨年に引き続き始まった。河川と堤防の間に矢板を打ち込み、堤防の地下の河水の浸透を抑える工事で、今回は昨年実施した工事区間の上下流部分を補強する。事業費は約2億5千万円。出水期までの整備を見込む。

 パイピングは、河川が増水して川底に対する水圧が高まることで、河水が堤防地下の砂利層などを浸透して背面の地表から土砂とともに噴き出す現象で、堤防の陥没や破堤の危険があるとされる。同地区では一昨年の台風16号後、川坂大橋周辺の北川左岸堤防沿いの田畑などに多数の噴砂跡が確認された。

 こうした状況を受けて、県は昨年3月から、大きな噴砂跡が集中し、特に緊急対策の必要があると判断した川坂大橋の上流約300メートルと下流約220メートルの計約520メートル区間に長さ13メートル、幅90センチの矢板約600枚を連ねて打ち込む工事を約4億円かけて実施し、7月に完了していた。

 今回の工事は、昨年行った工事区間以外の堤防沿いの田畑などからも小さな噴砂跡が確認されていることから、出水期の後に行うことが計画されていた。県延岡土木事務所によると、工事完了区間のさらに上流側約130メートル、下流側約190メートルに、同様の矢板約370枚を打ち込む。

 工事は4工区に分かれて行われ、下流側から1工区は上田工業、2工区は盛武組、昨年の工事区間をまたいで3工区は矢野建設、4工区は可愛工業が行う。入札は昨年9月に行われた。

 同地区では、大雨をもたらした昨年9月の台風18号後にも、一昨年に見つかった噴砂跡やその周辺箇所などでパイピング現象が発生したとみられる噴砂跡が確認されており、地元などからは昨年に続く堤防補強改良工事の早期の実施が望まれていた。

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