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稚アユの出荷始まる

本紙掲載日:2017-12-18
1面
出荷する稚アユをいけすからすくい上げる関係者(12月18日朝、日向市美々津町)

出荷量、西日本屈指700万匹−日向・あゆの是則

 日向市幸脇の養殖業者「あゆの是則」(是則由員社長)で、人工ふ化させた稚アユの出荷が始まった。来年1月下旬まで続く。出荷量は西日本屈指の約700万匹を見込んでおり、県内外で養殖用や放流用として使われる。

 同社は難しいとされる稚アユの養殖で、全国でも有数の業者として知られており、民間では九州内唯一という。生産した稚アユは県内はもとより、大分県や熊本県、愛媛県、高知県、三重県、長野県、静岡県など、主に県外へ出荷される。

 地下約30メートルからくみ上げた海水を利用し、耳川流域にある養殖場で稚アユを生産。種苗生産は9月末から行い、10月初めにふ化させ、約60日間で重さ0・4グラムまで育てた後、淡水の別の水槽に移し替えて約2週間かけて中間育成し、重さ0・6〜0・7グラム、体長4、5センチに育ったものを出荷する。

 人工ふ化させた稚アユは天然より2カ月ほどサイクルが早く、河川の漁解禁前に市場に出荷できるメリットがあるほか、天然資源の保護の観点から需要は年々高まっているという。

 出荷は年末までがピーク。18日も早朝から関係者が、専用の網で稚アユをいけすから次々とすくい上げ、熊本県から来た養殖業者のトラックの水槽へ移す作業が繰り返された。

 是則社長(68)は「今年も生育は順調です。これからも業者の皆さんから喜んでもらえる健康で良い稚アユを生産していきたい」と話した。

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