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夜間に大津波警報発令

本紙掲載日:2017-10-25
3面
夜間の避難を訓練する阿蘇地区の人たち(延岡市北浦町)

約60人が参加し避難訓練−延岡市北浦町阿蘇地区

 南海トラフ巨大地震で深刻な津波被害を受ける恐れがある延岡市北浦町の阿蘇地区(約100世帯)が10月20日、夜間の避難訓練を実施し、住民約60人が万一に備えた。

 阿蘇地区は海岸に民家が密集し、市の津波ハザードマップ(最悪のケース)ではその大部分が最大級の「9メートル以上」の浸水域に指定されている。

 もともと地元の人の危機意識は高く、毎年5月には高台への避難訓練を継続。東日本大震災の教訓と、近い将来に起こる可能性が高い南海トラフ巨大地震に備え、一昨年から夜間の訓練も実施している。

 日没後に「大地震が発生し、大津波警報が発令された」として、地元消防団が消防車両を巡回させ、住民に避難を指示。地元の人は係員の誘導で高台を目指した。

 地震による停電を想定し、国道脇の広場に集合後、まったく人工の明かりがない山腹の砂防ダムに向けて避難。住民は小雨降る闇夜の中、未舗装部分が多い避難路を懐中電灯で照らし、声を掛け合いながら歩いた。

 世話役を担った阿蘇地区自主防災組織の日盥道さんは、「いつ、どんな時に災害は起こるか分からないということで雨でも実施したが、こんなに多くの人に参加してもらえた。高い意識を持ってもらえば絶対に助かる」と喜んだ。

 今回の避難場所は地区中心部から1キロほど離れ、実際には最寄りの高台2カ所が指定されているが、主催した阿蘇地区自主防災組織は「より迅速に避難できるよう、今後も訓練を重ねたい」としている。

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