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DONET、日向灘海域整備へ

本紙掲載日:2017-09-16
1面

新年度概算要求に調査費−文科省

 河野知事は9月15日の県議会定例会一般質問で、海底への地震・津波観測監視システム「DONET(ドゥーネット)」について、日向灘海域への設置検討のための調査費が文部科学省の新年度予算概算要求に盛り込まれたことを明かした。大きな被害が想定される南海トラフ巨大地震対策として今後、早期整備を強く働き掛ける方針。外山衛議員(自民、日南市区)に答えた。

 DONETは、防災科学技術研究所が海底に展開する観測装置。従来より地震の発生を最大十数秒程度、津波を10分程度早く検知でき、早期かつ正確な情報の提供により迅速な避難につなげることで人的被害の軽減が期待される。

 南海トラフ沿いでは和歌山から三重県にかけての熊野灘沖と、高知県の室戸岬沖に既に設置されており、高知県の足摺岬沖から日向灘沖にかけての整備が待たれている。

 知事は完成の見通しについて、整備面積が広い日向灘海域では多額の費用を要することや、既設の海域が整備に5年程度かかっていることを挙げ、「一定の期間が必要」との認識を示した。

 その上で、「南海トラフ地震は今後30年以内の発生確率が70%と大変高く、早期整備を国に強く働き掛けたい。併せて、可能な限り早期に防災活動などに活用するため、段階的な整備運用についても要望していきたい」と述べた。

 田中保通危機管理統括監は、DONETを利用してリアルタイムで津波の浸水地域を予測することが可能とし、津波到達前までの避難や救助活動などに役立てることができないかの実証試験が行われていることを紹介した。

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