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“生きづらさ”を考える

本紙掲載日:2017-08-17
2面
講演した本田医師

県自閉症協会と宮崎LD・発達障がい親の会

◆信州大教授の本田医師が講演

 「発達障がいのある方の幸せを考える講演会」がこのほど、延岡総合文化センター小ホールであった。県自閉症協会(児玉真弥会長、97人)と宮崎LD・発達障がい親の会「フレンド」(小川るみ子会長、55人)が県の委託事業として開催。約20年にわたって発達障害の当事者と家族の支援に携わっている本田秀夫医師(信州大学医学部付属病院子どものこころ診療部診療教授)が、発達障害の特徴や支援方法について話した。演題は「発達障がいの人たちの生きづらさについて考える」。要旨は次の通り。

◆その人なりの育て方必要−社会とつなぐ役割果たして

 発達障害とは、乳幼児期から行動特性に何らかの特記すべき異常があり、それが成人後も残って、社会生活に支障を来すものをいう。

 注意欠如・多動性障害(ADHD)は、態度や行動に落ち着きがなく、不注意で失敗をしがち。限局性学習障害(LD)は、生活能力やコミュニケーション能力は問題ないのに、読み、書き、算数の少なくとも一つが極端に苦手。自閉スペクトラム症(ASD)は臨機応変な対人関係が苦手、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いなどの特性があるが、いずれも、これらの特性のために社会生活上支障を来す場合に発達障害と言う。

 ASDの人は、視覚的な情報に注意が強く引かれやすい、さまざまな感覚過敏・鈍磨がある、想定外の事態によって感情が激しく揺さぶられる、人情では慰められない、他者の考えを推察することや視覚化して想像することが苦手、興味があることは細部に至るまで記憶でき、一度記憶するとなかなか忘れない、不快な記憶やつらい記憶をフラッシュバックしやすい−−などの特徴がある。

 ある大学生は、教授に相談があって電話をしたが「今忙しいから後で」と断られた。その後、教授に「先ほどは失礼したね」と言われて「大丈夫です。気になさらなくていいですよ」と答えた。本人としては丁寧に対応したつもりだが、中身が失礼。「お前は確かに失礼をしたが、俺は心が広いから許しますよ」という意味になる。職場で同じことをしてしまうと支障が出る。

 発達障害の人には、その人なりの育て方が必要だ。社会人になった時に必要な「自律スキル」と「ソーシャルスキル」を身に付けることを最大の目標にする。つまり、自分にできることとできないことを判断して、できないことは人に相談できる能力と、人としてのルールを守る能力を身に付けさせることが重要だ。

 思春期以前は、少し頑張れば達成可能な課題を設定し、無駄な失敗を予防する方針で育てるといいだろう。今、これを提案すれば子どもがやる気になるというものを親がくみとってリードする。「〜するな」という否定文ではなく「〜する」と肯定文を使い、絵を添えて視覚的に提案するといい。

 思春期以降の支援は、本人の意志を尊重し、やりたいことをいったんやらせてみて、親はその試行錯誤に付き合うという方針がいいだろう。情報提供と考えの整理は行うが、助言は控える。一方でSOSのサインに敏感でなければならない。

 うつ、不登校などの二次障害が出てしまったら、親はノルマの少ない気楽な生活の見本を示すことが大切。

 「多様な人々が平等に参加できる社会」が理想だからと言って、みんなが同じプログラムに参加する必要はない。普通学級で定型児と一緒に勉強させた方が社会性が身に付くと考えがちだが、忘れ物予防の工夫やソーシャルスキルなど特別なことを教える時間も必要だ。

 社会は多数派向けに構成されているため、少数派である発達障害の人たちは生きづらい。支援者の皆さんには、発達障害の人たちと社会の間をつなぐインターフェースの役割を果たしてほしい。

 県自閉症協会は昭和51年に発足。親子で遊べる土曜学級、年1回の療育キャンプ、相談事業などを行っている。

 問い合わせ先は電話0983・23・2703。

 宮崎LD・発達障害親の会「フレンド」は平成6年発足。月1回の例会で子育ての悩みを話し合ったり、子どもへの対応の仕方を学ぶ講座を開くなどしている。問い合わせ先は小川代表(電話080・2796・2898)。

【本田秀夫プロフィル】(ほんだ・ひでお9大阪府豊中市出身。東京大学医学部卒。約20年にわたって発達障害の人たちと家族の支援に携わり、早期発見、早期介入から成人期の支援まで、あらゆる段階の臨床経験を持つ。知的障害を伴わない自閉症がまれでないことを世界で初めて実証した。著書に「自閉症スペクトラム−10人に1人が抱える『生きづらさ』の正体」などがある。


関心の高さを反映して、会場は満席となった
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