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北川町家田で「虫追い」

本紙掲載日:2017-08-14
3面
虫追い唄を歌いながらあぜ道を歩く子どもたち

子どもが農事風習を守り継ぐ−延岡

◆「共やぁ共やぁ御共やぁ」

 延岡市北川町家田地区で昨夜、同地区に古くから伝わる農事風習「虫追い」が行われた。地区の子どもや保護者など約40人が参加して、たいまつを手に「虫追い唄(うた)」を歌いながら田んぼのあぜ道を歩いて稲作に害をもたらす虫を追い払った。北川町虫追い行事保存会(黒木好也会長)主催。

 昨夜は、日没前の午後6時すぎに家田子供会(木原浩司会長)の子どもたちが集合。黒木会長から注意事項の説明を受け、虫追い唄の音頭の練習をしながら辺りが暗くなるのを待った。

 同7時、たいまつやトーチに火がともされ、いざ出発。鉦(かね)と太鼓の音に合わせ「共やぁ共やぁ御共やぁ、よろいの虫も御共やぁ、斉藤別当実盛どんのご陣立ち、あとはすっきり満作じゃあー」と虫追い唄を歌いながらあぜ道を歩き、害虫の退散と豊作を願った。

 黒木会長は、「毎年継続できているのは地元消防団や保護者らの協力のおかげ。今年は子どもが少なかったけど、途絶えないよう努めたい」と話した。

 家田子供会によると、現在の在籍数は小学1年生〜中学2年生までの15人。以前は40人ほどいた時期もあるが、年々減少傾向という。それでも、「幼い子たちが多いので大丈夫。来年は今年より多い」と頼もしい一言。

 参加した戸上柚菜さん(11)も、「幼稚園児の時から参加していて、きょうも家族4人で来た。この行事がなくならないように中学生になっても参加したい」と話した。

 虫追い行事は、約800年前の平安末期、合戦の際に武将斉藤実盛が乗っていた馬が稲の切り株につまずいて撃ち取られたために、実盛が稲を食い荒らす害虫になったと言われており、その供養と豊作を祈る風習になったと伝えられる。

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