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「いのちの営み、次世代へ」第2部(9)

本紙掲載日:2017-07-28
1面
先達の工夫を取り入れた作業場で竹籠を編む小川さん

祖母、傾、大崩ユネスコエコパーク登録

◆日之影町の小川鉄平さん−伝統の技を受け継ぐ

□竹細工職人

 五ケ瀬川を挟み、正面に標高1000メートル近い山々を望む日之影町七折の中村地区。板張りの作業場で黙々と竹籠を編む小川鉄平さん(41)は、伝統の技を今に受け継ぐ数少ない竹細工職人の一人だ。

 愛知県名古屋市の出身。もの作りが好きで全国の職人の手仕事を学んでいた25歳の時、同町で「かるい」と呼ばれる竹の背負い籠を作る職人と出会う。その高い技術と竹細工の機能美に魅せられ、知識も経験もないまま平成13年に単身移り住んだ。

 「名人」と呼ばれた職人に弟子入りし、3年間の修業を経て独立。「続けていけるか悩んだ時期もあった」が、先輩職人や地域の人たちの励ましで乗り越えた。移住から16年。この間に結婚して3人の子宝にも恵まれた。「まさか自分がPTAの奉仕活動に参加するとは思わなかった」と少しはにかんだ顔でそう振り返る。

 小川さんが作るのは「かるい」のほかに「しょうけ」と呼ばれるザルや小物入れなどの実用品。平成23年の東日本大震災を機に自然の材料で作る竹細工が見直され、ほとんど宣伝していないにもかかわらず「注文に仕事が追いつかない」ほど全国各地から引き合いが来るようになった。

 それでも「田舎の伝統的な技術で今使うものを作る」という姿勢に変わりはない。「昔のものは強いし、完成されている。新しいものを取り入れようとは思わないし、本質を追い続けたい。それが一番難しいことですが…」

 こだわりは作業場にも及ぶ。床に開けた穴もその一つ。45センチ四方の穴に掘りごたつのように座ると「床の高さで竹を動かせるから作業がしやすく、腰への負担も少ない」。これも先達の工夫をそのまま取り入れたものだ。

 竹は近くの山から切り出す。土壌で竹質も変わるため、いくつかの竹林から最適な竹を選ぶ。「いい竹が見つかれば地主さんに頼んで切らせてもらい、商品が売れればお礼をする。竹は必要な分だけ頂き、いい竹を残すためにも切りすぎないようにしている」

 恵みをくれる地域の自然が今回、ユネスコエコパークに登録された。小川さんは「偶然残っていた自然環境を、これからは人為的、意図的に残していく機会にすべきだと思う。登録された自然は経済と対極にあり、経済効果が優先されると本末転倒になる」と話し、竹ひごを操る指先に視線を落としてこう続けた。

 「今の私にできることは、日之影町で長い間使われてきた伝統ある竹籠をほそぼそとでもいいから絶やさないことだけです」

(おわり)

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