新庁舎は「高台町有地」に

安田町長に答申−門川町新庁舎建設町民審議会

　門川町新庁舎建設町民審議会（猪倉照央会長＝同町地区会長、自治公民館長連合会会長＝、審議員２１人）は１９日、同町役場で第４回審議会を開き、新庁舎の建設位置について「高台の町有地へ」とする考えを盛り込んだ基本構想案と、これに関する提言書を取りまとめ、安田修町長に答申した。

　町民審議会は町から諮問を受け、４月から新庁舎の基本構想案について、建設の必要性や建設に係る財源などを審議。その中で、新庁舎の建設位置については、町民の財政負担や防災拠点施設としての機能などを踏まえ「高台の町有地へ」とする考えを盛り込んだ。

　猪倉会長から基本構想案と、これに関する提言書を受け取った安田町長は「建設的な審議を行っていただいたことに深く感謝したい。この答申を基に、今後は庁内部で協議し、新庁舎の基本構想と建設位置を決定していきたい」と述べた。

　なお、新庁舎の建設位置について町民審議会は、６月にあった第３回審議会で、建設候補地として町から示された３案（現在地、高台の民有地、高台の町有地）を比較検討した際、高台の町有地に移転する場合、市街地に近く、現在地と同程度の敷地面積を確保できる町有地は「平城ふれあい広場」（町老人ホーム松寿園＝しょうじゅえん＝跡地）しかないため、町民審議会としては、松寿園跡地への移転を「望ましい」とする意見で一致していた。

　町は今後、今回の答申を基に庁内の検討委員会などで協議し、８月上旬に建設位置を決定し、基本構想に反映させる考え。