【お知らせとおことわり】

 夕刊デイリー新聞ならびにYUKAN-DAILY-WEBを
ご利用いただきありがとうございます。

 著作権保護のためWEBブラウザ上からの記事・写真の
ダイレクトプリントができないようになっております。
ご了承下さい。

 サイト内の写真は本紙に掲載されたものですが
本紙掲載分の写真については以下のような規定があります。


 夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。

 スポーツで活躍した場面の写真、ステージでの発表会、さまざまな行事で新聞に掲載された写真をご家族の記念に保存されてはいかがですか?

 写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。

写真のサイズと料金は次の通りです。

▽L  サイズ 1枚 200円
▽LL サイズ 1枚 300円
▽A4 サイズ 1枚 800円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は200円追加)


L  サイズ
(8.9×12.7センチ)
1枚 200円
LL サイズ
(12.7×17.8センチ)
1枚 300円
A4 サイズ
(21×29.8センチ)
1枚 800円
(ラミネート加工は200円追加)

 提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
 掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。

 受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
 写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
 また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。

 写真は個人的利用に限ります。 印刷物などに用いることはできません。

 写真提供サービス開始とともに、これまでの貸し出しサービスは終了します。


 お問い合わせ、お申し込みは
 本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。

 

中国・大連清本鉄工−信頼築き20年

本紙掲載日:2017-06-27
8面

 延岡市土々呂町の清本鉄工(清本英男社長)は、中国大連に進出して20周年を迎え、5月16日、現地で記念式典を行った。現地で信頼を築きながら事業を拡大。国内市場が収縮する中、海外に活路を見いだそうとする地元中小企業のリーダーでもある。清本社長(78)に20周年の感想と今後の展望を聞いた。

−−式典はいかがでしたか。
大連清本近くのホテルで、取引先から約100人と政府関係者に参加していただき、幹部社員を加えた計160人で、盛大に20周年を祝うことができました。私は、大連に根を下ろすような事業ができていることを皆さまに感謝し、今後も必要とされる企業となることをお約束しました。

−−進出にあたって苦労したことは。
商習慣の異なる場所でビジネスを始めたわけですが、弊社の場合は、事業が振るわず引受先を探していた郷鎮企業(村営企業)を買収したので、地元の人々からも感謝され、スムーズに進出できました。
中国はまさに朝令暮改、朝言ったことが夕方には変わってしまうということがよくあります。また、担当者が変わると引き継ぎがうまくいっておらず、一からやり直しになってしまう。そういう点での苦労は多々ありましたが、私たちは誠心誠意仕事をすることで、「清本は信頼できる」という評価を得てきました。
弊社の中国人従業員も、10年ほど前までは、少し給料のよい勤め先を見つけるとすぐ辞めてしまう、という状態でしたが、最近は定着率が良く、非常に真面目に一生懸命に仕事をしてくれています。

−−事業を次々と拡大し、業績を伸ばしています。
大連では佐賀工場と同じく、日本の造船業向けのアンカーやビットなど船舶部品の製造を主に行ってきました。買収当時70人だった従業員が、230人に増えています。このうち日本人は6人のみ。現在は日本の造船業が低調なので、地元の中国企業からも受注する一方、タービンやステンレス鋼など陸上部門の特殊鋼製造に力を入れています。「国際競争力で打ち勝てる工場。日本鋳鋼業界の品質レベルと中国鋳鋼業界の製造原価でトップクラスとなること」が目標です。

−−8年前から環境事業にも取り組んでいます。
国内で行ってきた小集落向けの排水処理施設を中国に売り込む計画だったのですが、「それよりも農業用水を汚染している工業廃水を何とかしてほしい」と要望を受けました。しかも状況は切迫していて「8カ月で建ててほしい」という。非常に大変だったのですが、われわれとしてはいいチャンスだからやろう、ということになり、納期も守りました。
私たちはこのようにして信頼を得てきたわけです。ところが、政府からは3年間も代金をもらえませんでした。日中の商習慣の違いを思い知ったわけですが、そこでめげたら終わりです。こういうことを一つ一つ乗り越えながら、中国でのビジネスのノウハウを習得してきました。
工場廃水は現在、1日5000トンを処理していますが、廃水の増加に伴って要望があり、増設工事に着手しています。年内に8000トンに増やす予定です。

−−清本の再生水の〃売り〃は。
処理した水を、飲用以外の中水として再利用できることが最大の特長です。工場内では、処理した水で金魚を養って見せています。大連は慢性的な水不足ですから、再生した水も売れるようになれば、新たなビジネスチャンスが生まれます。

−−子どもの環境教育にも取り組んでいます。
5年前から、子どもたちに水処理場に見学に来てもらって、環境保護の重要性を訴えています。これまでに37校から約3000人が訪れました。これらの取り組みが評価され、昨年7月には、中国江蘇省で開かれた日中韓の「環黄海経済・技術交流会議」で「環黄海経済・技術交流大賞」をいただきました。

−−今後はどんな事業展開を。他国に進出する予定はありますか。
付加価値の高い特殊鋳鋼、水処理事業の増強に加えて、メンテナンス業にも力を入れます。日本から進出している各企業の水処理設備の保全を任せてもらえるよう売り込んでいきます。他国への進出は、具体的には決めていませんが、中国で海外ビジネスをかなり勉強しましたから、どこにでも行ける自信があります。

−−清本鉄工の仲立ちで実現した、延岡市と大連金普新区(当時金州新区)の友好都市締結も先月31日に5周年を迎えました。
締結後、県北地区日中友好交流推進会が中心となって、さまざまな文化交流が行われてきました。経済的な面でも、今後は宮崎銀行が中心となり、延岡に限らず〃オール宮崎〃で大連と交流を進めていこうとの機運が高まっています。
弊社には20年の経験がありますから、次に進出しようとする方たちは、ゼロからでなく、われわれの経験を生かしてもらうことができます。

−−延岡とミャンマーの交流も進んでいます。
国内市場が収縮する中、延岡の企業が事業を伸ばしていくには海外進出しかありません。一方、ミャンマーも延岡に学びたいと希望しています。ミャンマーの品物は、素材はいいのですが、加工技術が低かったりします。その点を延岡の技術力で補えば、双方にメリットをもたらす、良いビジネスパートナーになれるのではないでしょうか。
延岡・ミャンマー友好会からは、ミャンマーの企業に弊社製の真空フライヤーを寄贈することが決まっています。野菜や果物を揚げながら乾燥させる機械です。機械を扱うことになる従業員を東京に呼んで、運転とメンテナンス方法を教えました。
このように交流を深めていくことが、弊社を含む延岡の中小企業のビジネスチャンスに発展することを願っています。弊社としては、これまでの経験を生かして、海外進出のお手伝いをできればと思っています。

【清本鉄工】
昭和12(1937)年、清本國義氏が30歳で設立した港鉄工所が前身。旭化成や九州電力のプラントのメンテナンスから事業を興し、現在、メンテナンス事業、製品事業、鋳鋼事業を3本柱とする。
このうち鋳鋼事業は佐賀県武雄市を本部とし、船用鋳鋼部品では日本一の生産量を誇る。平成3(1991)年には、東京湾横断道路工事作業船の係留用として世界最大のジャンボアンカー(70トン)を造った。製品事業は延岡市土々呂町を本部とし、化学プラント装置、発電設備、環境装置、産業機械、食品機械などの分野でシェアを広げている。

【大連金普新区】
遼東半島・遼寧省大連市の行政区内の金州新区、保税区、普湾新区が統合され、中国10番目の国家級新区として、2015年3月に設置された。延岡市が友好都市を締結した金州新区は総面積1039・8平方キロメートル、人口110万人だったが、金普新区は2299平方キロメートル、人口158万人。
「国家級新区」とは、発展政策が国家戦略に格上げされたことを示す。金普新区には「沿岸経済ベルトの発展の加速をけん引し、東北地区の振興・発展を促し、北東アジア諸国との各領域での交流を深化する」との役割が期待されている。

その他の記事/過去の記事
page-top