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上伊形トンネルに着工

本紙掲載日:2017-06-27
1面
6期地区の上伊形トンネル(仮称)建設現場付近。手前の橋は井替川をまたぐ仮橋

沿海北部広域農道−未開通の6期地区

◆延岡〜門川結ぶ582メートル

 県が整備を進める「沿海北部地区広域営農団地農道」(日向市塩見―延岡市大峡町、26・7キロ)のうち、未開通の6期地区で延岡市と門川町を結ぶ「上伊形トンネル」(仮称)の建設工事が始まった。8月中に掘削工事に着手し、30年末完成を目指す。トンネルを含む約2キロの新設区間が開通すれば、農道としての役割だけでなく、国県道の迂回(うかい)路として災害時などの利用が期待される。

 同農道(愛称・日豊グリーンライン)は、県北地域の農畜産物輸送の円滑化、沿線住民の利便性向上などを目的に昭和58年度に事業化された。塩見の国道327号交差点を起点に同388号や同218号と交差しながら日向、門川、延岡の市街地西部を南北に走り、大峡町で国道10号に接続する平均幅員7メートルの〃スーパー農道〃。

 県東臼杵農林振興局によると、農道全体の事業費は約320億円。建設は1期〜6期に分けて行われ、平成21年度までに塩見―門川町尾末、小野町―大峡町など1期〜4期の約22・4キロが開通。未開通区間は現在工事が進む5期地区とルートを変更した6期地区の4・4キロのみ。

 6期地区は当初、小野町の沖田ダム入り口付近から南にトンネルを含む延長5・6キロを抜く計画だったが、莫大な事業費がかかるため、24年度までに計画路線を見直した。
 
 新ルート(延岡上伊形町―門川町加草)は、県道北方土々呂線の石田町交差点を右折して延岡南道路の側道に入り、伊形小の北側から市道伊形門川線と既存の道路に相乗り。宝蔵寺の約500メートル西を左折して井替川をまたぐ橋を架設、上伊形町―加草間をトンネル(582メートル)で結び、5期地区の終点と接続する延長2282メートル。

◆災害時、国県道の代替道

 28年度にトンネルの基本設計、橋梁(きょうりょう)の実施設計、用地測量調査などを実施、今年度は約5億6600万円で、トンネル本体と橋梁(橋長19・5メートル)建設、切り土工事などを行う。トンネルは30年末に貫通予定で、その後仕上げ工事を行う。

 一方、5期地区は、県道土々呂日向線沿いの中山神社(門川町尾末)付近から北西に分岐し竹名地区を北に向かう延長2161メートル。総事業費は33億335万円で21年度に着工した。区間中二つのトンネルがあり、25年11月に竹名トンネル(延長130メートル)が完成。

 受谷トンネル(延長182メートル)は28年2月に完成、近くを流れる受谷川にちなんでトンネル名を付け、銘板の文字は地元草川小の児童が揮毫(きごう)した。28、29年度に排水溝や路面舗装、照明施設などトンネル仕上げと本線の舗装、のり面、排水路工事などを行う。

 同広域農道は、災害時の国県道の代替え道として役割が大きく、今年5月に開かれた整備促進期成会総会で、県は「グリーンラインは大地震など災害時の国県道の代替え道としての役割も大きい。住民の皆さんの期待に応えられるよう5、6期地区の一日も早い開通を目指し努力したい」などと話した。

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