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鳴鶴の見事な石碑文字に注目

本紙掲載日:2017-04-27
7面
亀井神社の石碑前で講演する山元さん(平成23年10月2日)

宮崎大学山元准教授「内藤政挙公時代の文字文化」講演

 亀井神社境内には、延岡藩主・内藤家の〃中興の祖〃といわれる家長と元長をたたえる石碑がある。明治32(1899)年に建立された高さ2メートル15センチの巨大な石碑だ。

 2人は、関ケ原の戦いの前哨戦の伏見城攻防で亡くなり、それから300年目の明治32(1899)年、内藤政挙が大祭典を行い、その際に旧藩士らが資金を出し合って建てた。

 使われている石は、延岡市北川町に産する「紅渓石(こうけいせき)」という美しい赤褐色の石で、きめが細かく、硯(すずり)石として理想の原石といわれている。

 碑の表には堂々とした隷書で「英霊気節厳霜烈日」、裏面には家長・元長の功績が見事な楷書で刻まれている。揮毫(きごう)した日下部鳴鶴(くさかべ・めいかく)は、近代書道の確立と普及に大きく貢献した。

 宮崎大学教育学部准教授の山元宣宏さんは「現代の書道界に大きな影響を与えた鳴鶴の力強い楷書の持ち味がよく出ている」と石碑に注目。平成26年に福岡市で開催された「世界漢字学会」で発表した。

 山元さんは、亀井神社書道展の作品審査を行うとともに、5月28日午前10時から開かれる同神社「天神祭り」で奉納講演をする。

 今年は、延岡の教育振興に力を注いだ内藤政挙公が昭和2(1927)年5月23日に亡くなって90年となるため「内藤政挙公の時代の文字文化」という演題で話す。誰でも聴講できる。

【山元宣宏さん略歴】昭和51年、三重県生まれ。奈良教育大学卒。中国政府奨学金留学生として平成9〜11年に中央美術学院(中国画系書法班)留学。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。第6回立命館白川静記念東洋文字文化賞、平成24年度漢検漢字文化研究奨励賞など受賞。

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