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安全でおいしい野菜を−財光寺農業小学校

本紙掲載日:2017-04-22
2面
共同農園でスイカの苗を植え付ける子どもたち

9期生37人が入校−日向


 農業体験活動を通じて、子どもたちの豊かな情操を育む日向市の財光寺農業小学校(二見順雄校長)の平成29年度入学式が15日、財光寺の同校農場であった。

 今年度は第9期生として、市内5校の小学1〜6年生の男女22人(新規10人)と、大人・シニア生徒10人の合わせて37人が入校。畑が広がる農場内で入学式を行った後、野菜の植え付け作業に早速取り組み、11月までの半年間にわたる農業体験活動のスタートを切った。

 入学式には、入校生とその保護者、営農指導スタッフ、日向市の行政担当者、入校生が通う学校長、財光寺地区の役員ら約70人が出席した。

 冒頭、二見校長が入校生全員に、自分たち個々で管理する「個人区画」(1人当たり約30平方メートル)に立てる木製ネームプレートを進呈。「農業小学校という未知の世界に挑戦し、前例のないものを作り上げて今年で9年目を迎えます。県内に姉妹校もできました。私たちの活動が子どもたちの未来づくりに少しでも役立てばうれしいです」とあいさつした。

 来賓を代表して、同市の坂元修一副市長は「本県は日本を代表する農業県です。農業小学校の体験を通して自然の素晴らしさや食、命の大切さを学んでほしい」、今村卓也教育長は「県内にもネットワークが広がり、喜んでいます。入校生の皆さんには土に触れて、汗をかいて耕して、作物の声を聞きながら、ぜひ良いものを作ってください」とそれぞれ激励した。

 児童を代表して、1年時から入校している平岩小中学校6年生の赤木風凰=くうが=君(11)が、「校長先生やスタッフの先生方の優しい指導を受けながら、安全でおいしい野菜が食べられるように頑張ります」と誓いの言葉を述べた。

 式後は早速畑に入り、全員で力を合わせて管理する共同農園(約600平方メートル)では、スイカやカボチャの苗植えとトウモロコシの種植え、個人区画ではナス、ピーマン、シシトウ、キュウリそれぞれの苗の植え付け作業を行った。

 今後は毎月第1、3土曜日を「登校日」とし、その他の日は自主作業を行って野菜の育成、除草、収穫までを自己管理する。野菜作りと併せて、地域の人から借り受けた農場近くの実習田で、昨年度に引き続き米作りも行い、16日は早期水稲コシヒカリの田植えを協力して行った。

 財光寺農業小学校は平成21(2009)年4月、元小学校校長、農業経験者ら地域の有志が県内で初めて立ち上げた。利用されていない用地を畑に整地した農場を「学びや」とし、1年間を通じた農業体験で自然の仕組みと営みを学び、自分で育てた野菜を食べる尊さを体感する活動を「学校形式」で継続している。

 世代間交流や子どもたちへの教育的効果が多方面から高く評価されており、平成23年度の「地域づくり総務大臣賞」を受賞。同校を手本に綾町に農業寺子屋、日向市梶木地区には大王谷農業小学校が誕生している。同校は22日に入学式を行った。

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