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「九相図」1500年の変遷を語る

本紙掲載日:2017-02-14
7面
映像で作例を示しながら九相図の歴史、意味などをひもといていく山本聡美さん
会場は約160人の参加者で満席に。故郷の門川町、高校生時代を過ごした日向市からも多数駆け付けた
講演会を前に要旨を紹介した夕刊デイリー新聞を掲げ「こんなに大きく取り上げてもらって」と、うれしそうに語った

門川町出身・共立女子大教授−山本聡美さん講演会

◆時代に適応しながら息を吹き返す、日本文化の一つとして独自の展開

 東京の共立女子大学教授で日本美術史を研究している山本聡美さん(門川町出身)による講演会「日本美術史の闇と光」は12日、延岡市のカルチャープラザのべおかハーモニーホールであり、人間の死体の変化を描いた九相図(くそうず)の歴史と意味、現代まで約1500年の間に繰り返し息を吹き返し描き継がれている理由をひもといた。延岡市教育委員会、旭化成ひむか文化財団、夕刊デイリー新聞社が主催する「21世紀をひらく〜歴史と文化の再発見シリーズ」の一環。

 九相図とは、腐敗し白骨になるまでの女性の死体の変化を九段階で描き表す仏教絵画のこと。肉体への執着を断ち切る仏教修行に由来しており、不浄と無常の表象として、現代まで多様に展開している。

 山本さんは中世、近世から現代までの作例に沿って、その使用目的や意味の変容、時代を超えて描き継がれている理由などを分かりやすく説明した。

 究極の美しい仏の世界や浄土観を表現した絵画や仏像、寺院などを日本美術史の〃光〃とするならば、醜く汚れたもの、恐ろしいものとして死体の変化を描いた九相図は〃闇〃。しかし、これもまた、言葉だけでは理解することの難しい不浄観を説くために必要だったという。

 その意味は不浄観を説く修行のための絵画から、四季の移ろいを重ね合わせることによって無常観を付け加えたものへと変化。さらに、小野小町など美しく高貴な女性をモデルにした説話文学や、詩歌とも融合し、日本文化の一つとして独自の展開を遂げていく。

 また、九相図は山口晃や松井冬子ら現代のアーティストにも描き継がれている。

 山本さんは「日本の文化の中で繰り返し起きてきた流れの中に今もある。それは単なる再現ではなく、らせん構造のように少しずつ意味をずらしながら、それぞれの時代にイメージを適応させながら九相図は息を吹き返している」とし、「その歴史の尻尾のところにいることの喜び、面白さは、日本美術史を研究している私の一番のモチベーションになっている」と語った。

 講演会には延岡市をはじめ、山本さんの故郷の門川町や、高校生時代を過ごした日向市からも多数駆け付け、約160人で満席になった。死とは何か、現代の私たちはどう向き合うべきか―−それぞれに思いを巡らせていた。

 山本さんは門川小、門川中、日向高から早稲田大学第一文学部に進み、同大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。著書「九相図をよむ朽ちてゆく死体の美術史」(KADOKAWA)が昨年3月に文化庁の平成27年度芸術選奨・新人賞、同10月に第14回角川財団学芸賞を受賞している。

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