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連載−「僕たちの貧困」実態編7・居場所をなくした子供たち(下)

本紙掲載日:2016-12-14
3面
「これまで何人の子どもが寝泊まりしたことか」と、のびのびフリースペースの一室をのぞく喜多さん

両親の離婚、生活苦

◆寂しさを抱え夜遊び、16歳で妊娠

 「とりあえず今から連れていっても構いませんか」。午後8時ごろ、電話はある母親からだった。一緒にやって来たのは、まだ幼さの残る16歳の少女Dさん。すでに妊娠していた。友達の家を泊まり歩いているとのこと。ただ「家に連れて帰るわけにもいかない」と母親は言う。なぜか。

 Dさんが小学校に入学して間もなく、父親は仕事のストレスから母親に暴力を振るうようになった。次第に激しくなり、母親はそのたび家を飛び出し、数日間帰ってこなかった。父親はDさんと姉2人に週4千円を渡し「勝手に食事をしろ」と放置。姉妹は安売りの即席ラーメンで空腹をしのいだ。

 小学校高学年のとき、両親の離婚が成立。母親は姉妹を連れて実家の離れで暮らすようになった。転校はせず、Dさんは10キロ以上の道のりを、すぐ上の姉とボロボロの自転車で通った。体の小さかったDさんにとってはつらく、やがて登校しない日も出てきた。母屋に暮らす祖父は、それを見つけるとDさんを責め、暴力を振るうようになった。

 そんな生活の中、Dさんは中学生になり、夜出歩くようになる。卒業後は定時制高校に進み、お小遣いを稼ぐためアルバイトに励んだ。そして、同じように寂しさを抱える子ども同士、スマートホン向けの無料通信アプリLINE(ライン)で結び付き、集まるようになり、Dさんは妊娠した。

 母親によると、3人の子どもを育てる生活は大変だったようだ。厳格な実父からの援助は全くなく、昼と夜、2つの仕事を掛け持ちし、働き詰めだったという。子どもたちを食べさせるので精いっぱい。お小遣いをあげる余裕などなかった。

 祖父の目を避けるため、Dさんは出産までの半年間、のびのびフリースペースで生活した。持ってきた荷物は小さなバッグ2つと、ブレーキの効かない自転車だけ。妊娠しているので、できるだけ栄養価の高いものをと考え、主食にご飯を炊いても、即席ラーメンを欲しがった。

 半年後、Dさんは出産。直前に、母親と一部屋しかない古い借家に引っ越していた。しかし、その数カ月後、Dさんはまた夜出歩くようになる。赤ちゃんの世話を母親と姉たちに押し付けて。そして今年、その中で知り合った別の男性の赤ちゃんを出産した。

▽▽
「これらの事例は県北で実際にあった、ほんの一部。本来居場所であるはずの家庭や学校で生きづらさ、寂しさを抱えている子どもは、まだまだたくさんいるだろう」と喜多さん。「子どもの貧困を考える上で『心の貧困』は切り離せない」と指摘する。子どもたちの声に耳を傾けることの大切さ、寄り添う居場所の必要性を訴えている。
(おわり)

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