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連載−「僕たちの貧困」実態編1・母子世帯の現状(上)

本紙掲載日:2016-12-06
3面
「今もホームを探している」というAさん

32歳の男性−ほっとできる場所なかった

◆心から笑った記憶ない少年時代

 この県北にも貧困はある。今年6月、延岡市、日向市などで進められている子供の貧困対策の、あるプロジェクトをまとめた本が出版されたことをきっかけに、県北の貧困対策は今、少しずつ動き始めている。そもそも貧困とは何なのだろう。学べないこと、選べないこと、食べられないこと…。私たちは一体、どれだけのことを知っているのだろう。まずは実態編として、県北の子供の貧困を見つめてみたい。

 「母親に心配をかけたくなくて泣くこともできませんでした」。日向市に暮らす男性Aさん(32)は少年時代、家庭で愚痴をこぼしたり、わがままを言ったり、心から笑った記憶は、あまりない。

 両親の離婚により母子世帯で育った。小学6年生のときは運動会の団長を務めた。中学校では部活動の陸上競技に打ち込んだ。勉強の成績は良くも悪くもなかったが、よく遅刻をし、宿題をしないことが多かった。「なぜ勉強をしないといけないのか、よく分からなかった」という。

 母親はフルタイムのパート従業員として働いていた。家計の苦しさは感じ取っていたが、直接聞かされることはなかった。中学卒業後は「大学で学びたい」という気持ちを伝えられないまま、就職を見据え、工業系の高校に進んだ。

 そこで「心が崩れた」。それでも「母親を心配させたらいけない」との思いから学校を休むこともできず、ただ行って帰ってくるだけの毎日。「不登校になったり引きこもったり、そうやって自分を表現できる人がうらやましかった」と振り返る。

 その頃、よく入り浸っていたのが幼なじみの家だった。祖母、両親、子供3人の6人家族で「いたら当たり前のように一緒にご飯を食べさせてもらっていた」という。

 自宅にも食事は用意してあった。ただ、7歳上の姉はすでに自立し、母親が仕事を終えて帰宅するまで1人だった。「僕にハウス(家)はあったけどホーム(ほっとできる居場所)はなかった。それがつらかったのかな」と思いをめぐらす。

 何とか高校は卒業したが、対人関係をうまく築けず、これまでに10回以上、転職を繰り返している。リストカット、オーバードラッグ、摂食障害に陥った時期もある。「あのときちゃんと自分の気持ちを吐き出せておけば」。ただ、家族を恨んだり責める気持ちは全くない。「誰も悪くない」

 Aさんは10月上旬、契約社員として働いていた職場を、また辞めた。半年前には注意欠如多動性障害(ADHD)と診断されている。障害のこと、将来のこと、たくさんの不安を抱えたまま、今も自分のホームを探し続けている。



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