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荒踊り奉納−響く火縄銃の発砲音

本紙掲載日:2016-09-26
3面
三ケ所神社の例大祭で奉納された国指定重要無形民俗文化財の「荒踊」

武者姿で陣形、猿も跳ねる−五ケ瀬町三ケ所神社

 五ケ瀬町三ケ所の三ケ所神社(原郎宮司)で25日、例大祭があり、地元の坂本地区に伝わる国指定重要無形民俗文化財の「荒踊(あらおどり)」が奉納された。

 町内外から訪れた大勢の見物客が見守る中、坂本荒踊保存会(藤本國広会長)の約60人が24の役を務め、武者装束に身を包んだ踊り手たちが境内に据えられた「幔幕(まんまく)」を中心に円陣隊形を組んで踊りを披露した。

 「荒踊の歌」や太鼓、鉦(かね)の音に合わせ、左右に手を広げたり、小刻みに足を動かしながらのゆったりとした踊りが続き、最後はほら貝や火縄銃の発砲音を合図に勇壮で活発な踊りに。「猿」役や「いろは太鼓打」役などの踊り手は高く飛び跳ねたり、体を横に回転させたりと躍動感にあふれる動きで見せ場をつくった。

 同保存会によると、荒踊は430年以上前の天正年間(1573〜1592年)に地元の炎王山専光寺の開基、坂本城主の坂本伊賀守正行が、戦に出陣する際の士気を高めるために始めたとされている。

 その孫の坂本山城守入道休覚が慶長年間(1596〜1615年)になって二上大明神(現在の三ケ所神社)に奉納することを定め、「新発意(しんぼち)」という寺の後継者に総指揮を執らせ、寺で飼われていた猿も一緒に踊りに出させたといわれている。

 踊りの役は、地区内の各集落で担当が決まっており、幔幕の中に着座する踊りの世話人「踊り太夫」や「太夫付」、「太鼓付」など一部は世襲制になっているという。

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