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五ケ所から恒久平和を−高千穂

本紙掲載日:2016-08-29
1面
日米両国の国旗を掲揚して行われた第21回五ケ所平和祈念祭
平和祈念碑前の祭壇に菊の花を手向ける参列者

日米の搭乗員13人を慰霊

◆終戦前後に相次ぎ墜落−三秀台で祈念祭

 終戦前後、高千穂町内の山中に相次いで墜落、死亡した日米の戦闘機と爆撃機の搭乗員合わせて13人を慰霊する「五ケ所平和祈念祭」は27日、同町五ケ所の三秀台に建立されている平和祈念碑前で行われた。地元の五ケ所平和祈念碑奉賛会(武田計助会長)の会員や在日米陸軍、自衛隊、町の関係者、地域の子供たちら約50人が参列し、若くして異郷の地で命を落とした搭乗員の冥福を祈り、恒久平和を誓った。

 祈念祭は、終戦から50年の平成7年に碑を建立して以来、同奉賛会が毎年開いており、今年で21回目。

 参列者全員で1分間の黙とうをささげた後、武田会長が「戦後から71年の間、平和な日本が続いている。絶対に戦争をしてはいけないということを、戦争の恐ろしさを経験していない若い世代に語り続けなければならない。三秀台から世界に向けて平和の鐘を鳴らし、恒久平和を祈りたい」とあいさつ。

 日米両国の国歌を斉唱し、地元の五ケ所ひめゆり子供会の子供たちが碑に取り付けられている鐘を鳴らした後、同町上野の正念寺住職の吉村順正さんと妻ヴィクトリアさんの読経が響く中、参列者が搭乗員の遺影を飾った碑に一礼、祭壇に菊の花を手向けた。

 内倉信吾町長の代理で出席した町企画観光課の須藤浩文課長と、陸上自衛隊西部方面総監部(熊本市)の連絡将校で在日米陸軍のジャックリーン・ハーン少佐のあいさつに続き、子供会を代表して田原小学校6年の渡邉樺蓮さん(11)が追悼作文を朗読。「これからもずっと平和が続くように自分にできることを頑張りたい」と述べた。

 同奉賛会によると、日米の戦闘機、爆撃機が墜落したのは昭和20年8月。終戦前の同7日には、夜間訓練飛行中だった日本の戦闘機「隼(はやぶさ)」が同町河内の山中に墜落し、搭乗していた東京都出身の徳義仁軍曹=当時(21)=が死亡。また、終戦後の同30日には、福岡県の捕虜収容所に救援物資を運ぶ途中だった米軍爆撃機「B29」が親父山(1644メートル)の北西斜面に墜落し、搭乗員の米兵12人が死亡したという。

 この日は、祈念祭の後、同奉賛会の会員が同町河内の軍人墓地にある徳軍曹の墓を参った。

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