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津波静めたシラサギ

本紙掲載日:2016-08-17
3面
日枝神社で奉納する保存会のメンバー
伊形中央公民館で堂々と発表する伊形小児童
小田会長(左端)と話す川島さん(真ん中)と大本さん(右端)

伊形花笠踊り、厳かに舞う−延岡市伊形町地区

◆400年の伝統−小学生も披露

 約400年前の天正年間に始まったとされる延岡市伊形地区の伝統芸能「伊形花笠踊り」が15日夕、地元の神社や公民館で奉納された。会場には地域の人らが訪れ、津波を静めた7羽のシラサギ伝説が由来とされる舞を見届けた。平成13年に延岡市、20年に県の無形民俗文化財に指定された。

 石田町の日枝神社では、保存会(小田健一会長、22人)がシラサギに扮(ふん)して厳かに舞を披露した。

 舞い手は飛来したシラサギの数に合わせて7人。シラサギになぞらえた白装束に神様が宿るという「花笠」をかぶって奉納。扇子や御幣を持って大きなゆっくりとした動作で波の動きなどを表現した。

 津波に襲われた際に村人が避難したとされる同神社で保存会が奉納したほか、夏休みに猛特訓した伊形小学校児童が伊形中央公民館(伊形町)で発表した。

 発表の前に語り部として由来などを説明した桧垣柊人君(6年)は「地域の伝統芸能に触れるとても良い経験になった」。舞い手としてステージに立った河野大雅君(同)は「緊張したが練習の成果を出せた。この伝統芸能を大切にしていきたい」と話した。

 児童が奉納するようになったのは平成10年から。後世に残したいと、保存会が、希望する児童を対象に夏休みに指導している。今年は5、6年生8人が参加。12日間みっちり稽古した。

 小田会長は「とても良かった。みんなしっかり覚えていた」と子どもたちをたたえ、「今後もしっかり地域の子どもたちに伝えていきたい」と力を込めた。

 伝承では−−、天正年間に伊形地区は、大きな津波に襲われたとされる。この津波は7日7晩続き、地元の人は神社の山に避難。津波の静まるのを熱心に祈ったところ、7羽のシラサギがどこからともなく飛来。白く散る波頭の上で舞い回った。「神の使いのシラサギだ」と人々が見ていると、波は静まり水が引いた。その後、村人がそのシラサギをあがめて奉納するようになった−というのが有力な説とされる。

 別の説では、同じころ、異常潮位が続き、農作物は潮水をかぶり、低地は水浸し、人々が山王神社に「大潮がなくなれば、お礼に踊りを奉納します」と祈ったという。その後、感謝の踊りを旧盆の15、16日に奉納するようになった−。また、一説には、雨乞いの祈りとして神を招き寄せる花笠をかぶり、清めた白衣で舞った、ともいわれている(いずれも「民俗探訪・ふるさと365日」・秋山栄雄著による)。


◆研究者2人が調査に−津波由来に興味・東北大教授ら

 「伊形花笠踊り」が奉納された15日、東北大学災害科学国際研究所の川島秀一教授と愛媛県歴史文化博物館の大本敬久専門学芸員が調査に訪れた。2人はそれぞれの視点から調査しながら、「(伝統芸能として)素晴らしい」と感想を話した。

 2人によると、由来が津波に関係することから、「花笠踊りは東日本大震災以降、研究者の間で知られるようになった」という。

 舞を見ながらカメラのシャッターを何度も切っていた川島教授は「今年初めてこの伝統芸能を知って、研究の一環でここに来ました。日枝神社は雰囲気がすごく良かったですね。今後の研究に役立てていきたいと思います」と感想。多くは語らなかったものの、興味をそそられた様子だった。

 大本専門学芸員は「地域の人たちが自然と防災意識を高める役割を(この踊りは)果たしていると感じます。こういう芸能はほかにありません」「南海トラフ巨大地震では愛媛も被害が想定されます。防災、減災を啓発する上で一つの事例として紹介できたら。この伝統芸能を多くの人と共有できれば全体の防災意識も上がると思います」と述べた。

 資料を準備して2人を歓迎した小田会長は「県外の人が見に来るというのはうれしい。もっと多くの人に知ってもらいたい」と喜んでいた。

◆研究者2人が調査に−津波由来に興味・東北大教授ら

 「伊形花笠踊り」が奉納された15日、東北大学災害科学国際研究所の川島秀一教授と愛媛県歴史文化博物館の大本敬久専門学芸員が調査に訪れた。2人はそれぞれの視点から調査しながら、「(伝統芸能として)素晴らしい」と感想を話した。

 2人によると、由来が津波に関係することから、「花笠踊りは東日本大震災以降、研究者の間で知られるようになった」という。

 舞を見ながらカメラのシャッターを何度も切っていた川島教授は「今年初めてこの伝統芸能を知って、研究の一環でここに来ました。日枝神社は雰囲気がすごく良かったですね。今後の研究に役立てていきたいと思います」と感想。多くは語らなかったものの、興味をそそられた様子だった。

 大本専門学芸員は「地域の人たちが自然と防災意識を高める役割を(この踊りは)果たしていると感じます。こういう芸能はほかにありません」「南海トラフ巨大地震では愛媛も被害が想定されます。防災、減災を啓発する上で一つの事例として紹介できたら。この伝統芸能を多くの人と共有できれば全体の防災意識も上がると思います」と述べた。

 資料を準備して2人を歓迎した小田会長は「県外の人が見に来るというのはうれしい。もっと多くの人に知ってもらいたい」と喜んでいた。

【写真説明】小田会長(左端)と話す川島さん(真ん中)と大本さん(右端)

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