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彩短歌会が牧水顕彰会

本紙掲載日:2016-05-26
3面
牧水の写真に酒を添える今村さん
越智さん宅にある牧水の歌碑

歌碑の建つ越智さん方−延岡

 歌人若山牧水(明治18〜昭和3年)の歌碑が建つ延岡市山下町の越智理恵子さん(歌人、鎌倉彫漆工芸家)宅で5月25日、越智さんが主宰する「彩短歌会」の牧水顕彰会があった。

 碑には、越智さんの父で牧水の直弟子だった渓水さん(明治31〜昭和53年)に贈られた「ふるさとのみ山に生ふる竹の子のみづみづ伸びよやよ歌の友」の歌が刻まれている。

 この歌は渓水さんが大正6年、当時東京にいた牧水に初夏のあいさつとして送った干したけのこの返礼として送られた歌で、牧水が自身の歌集の扉に筆で記していたという。師を敬慕していた渓水さんは昭和49年4月、自宅庭にこの歌を彫り込んだ碑を建立した。

 同会は平成24年の発足以来、毎年タケノコが生えるこの時期に顕彰会を行っている。今回は、渓水さん・清子さん(明治43〜昭和63年)夫妻が主宰した「渓流短歌会」の活動が行われていたという和室で開かれ、会員や延岡観光協会の谷平興二会長ら9人が出席。越智さんが碑歌を朗詠する中、越智家と親交の深い今村公子さん(延岡市桜園町)が床の間に飾られた牧水の写真に牧水が愛してやまなかった酒を添えた。

 越智さんは冒頭のあいさつの中で、「『みづみづ伸びよやよ歌の友』というフレーズから、牧水が人々に対して親しみ深く接してくださっていることが分かる」と碑歌について説明。「顕彰会は牧水と両親に対して何よりの供養になる」と出席者に感謝した。

 この日はあいにくの天気だったが、参加者は室内から見える雨にぬれる新緑に趣を感じながら和気あいあいと歓談。越智さんが作ったタケノコ料理に舌鼓を打ち、「幸せを感じながら短歌会の活動ができている」などと感想を語り合った。

 初参加の谷平会長は「牧水は遠い人と思っていたが、ここに来て身近に感じることができた。穏やかでゆっくりとした時が流れており、それはまさに歌の世界ではないだろうか。渓水さんとお会いしたかった」と話していた。

 越智さんは顕彰会に際し、「初夏(はつなつ)の風のさやかに歌どちの碑(いしぶみ)守る御酒(みさけ)しづかに」という歌を詠んだ。

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