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連載−高千穂郷・椎葉山地域−未来へつなぐ農業遺産(9)

本紙掲載日:2016-05-23
1面
昔ながらの大きな鎌を使った刈干切り(高千穂町企画観光課提供、平成6年撮影)

「とうび」にし冬の餌に−牛への愛情、先人の努力と知恵

◆高千穂町「刈干切り」

 〜ここの山の刈干しゃすんだヨーあすはたんぼで稲刈ろかヨー

 高千穂町発祥の民謡「正調刈干切唄」。山間地ならではの地域色の濃い労働歌として今も歌い継がれ、毎年秋には同町で全国大会が開かれている。

 「刈干切り」は、冬場の家畜の餌を確保する農作業。背丈ほどに伸びたススキやマガヤ、クズなどを柄の長い鎌で刈り取り、束にしたものを「とうび」と呼ばれる円すい状の形にして乾燥、春まで蓄えて必要な分だけを持ち帰ったという。

 「家の周りにはたくさんのとうびが並んでいた」

 熊本県境に近い同町田原で牛の繁殖と米の生産に励む興梠則夫さん(69)は、子どものころに自宅の周辺で見られた光景を鮮明に覚えている。

 当時、集落のほとんどの家が牛を飼育しており、刈干切りは家族だけでなく、近所の人たちと一緒に行う「秋の恒例行事だった」。

 好天が続きそうな数日間を見計らい、朝早くから総出の作業だったが、遊び盛りの中学生だった興梠さんにとっては「嫌で仕方なかった」。「こびる」という作業の合間に食べる軽食やおやつが「何よりの楽しみだった」と振り返る。

 当時、牛は物の運搬や農耕などに利用する「役牛(えきぎゅう)」として農家の暮らしを支えた。その大切な牛を守り育てるために欠かせない作業が刈干切りだった。

 しかし、トラクターや耕運機などの農機具が普及すると、役牛としての出番は次第に少なくなった。代わって、品質の高い肉用牛の生産を中心とした畜産業が盛んになったといわれている。

 さらに、植林によって町内の「草刈り場」が減少。人工飼料も普及し、高齢化や過疎化で重労働の刈干切りは敬遠されがちになったが、いまでも昔ながらの餌にこだわる畜産農家は多い。「干し草を食べる牛は健康に育つ」と語る興梠さんもその一人。

 5年に1度開かれる「全国和牛能力共進会」で平成19、24年と連続日本一に貢献した「高千穂牛」。同町が畜産の盛んな地域として発展したのは、先人たちのたゆまぬ改良の成果、牛への愛情、厳しい環境ながらも飼育に適した風土があったからだ。

 「先人たちの知恵や工夫が生かされているからこそいまがある」と興梠さん。世界農業遺産の認定については「農家の生産意欲の向上につながるのではないか」と期待している。

(この連載は、谷口幸司、矢野秀明、黒田智寛、嬉野渉が担当しました)

=おわり=

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