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連載−高千穂郷・椎葉山地域−未来へつなぐ農業遺産(8)

本紙掲載日:2016-05-19
1面
五ケ瀬町桑野内地区の茶畑。今月から釜炒り茶の原料となる茶葉の摘み取り作業が行われている

伝統の製法を守り続ける−2年連続産地賞、日本一の茶どころ

◆五ケ瀬町−釜炒り茶

 阿蘇五岳の雄大な山並みを望む五ケ瀬町桑野内地区。かまぼこ型の畝(うね)が並ぶ茶畑では、平地よりやや遅れて今月から一番茶の摘み取りが始まった。

 標高500〜600メートルの高冷地の環境に育まれた良質な茶葉は、釜で煎り上げることで釜香(かまか)と呼ばれるふくよかな香り、渋みの少ないすっきりとした味わいを生み出す。

 その「釜炒(い)り茶」の九州でも数少ない産地が同町。明治初期に熊本県から伝わったとされる製法を守り続け、全国茶品評会で一昨年、昨年と2年連続で産地賞を受賞するなど「日本一の茶どころ」として知られる。

 同地区に約5ヘクタールの茶畑を所有する興梠洋一さん(53)も古来の製法を継承する一人。同品評会などで数々の実績を残してきた父親の背中を見て育ち、県立農業大学校を卒業後に就農。「五ケ瀬緑製茶」の屋号で製造・販売している。

 釜炒り茶は、じか火で350〜400度ほどに熱した鉄釜に茶葉を投入。素手や茶の枝で作った「また木」で焦げないように手際よく煎り、頃合いを見て取り出した茶葉を丁寧にもみほぐして水分を取り除く。

 それを再び鉄釜に入れ、今度は温度を下げながらじっくりと乾燥、形をそろえる。茶の風味を引き出すためには熟練の技と忍耐、根気が求められる。

 「今でこそ機械化が進んでいるが、すべて手作業だった時代は作業効率も悪く、時間と労力は並大抵ではなかったはず。先人たちの苦労があるからこそ今がある」と興梠さん。同町を含めた西臼杵郡で釜炒り茶の生産が盛んなのは、「標高が高く、茶摘みの時期が遅れる分、生産者と消費者がダイレクトに売買する仕組みが築かれた。熊本、佐賀など近県に競争相手がいることも一つの理由かもしれない」と話す。

 同町茶業振興会長も務める興梠さんは、20年ほど前に生産者仲間とグループを結成、昔ながらの伝統的な製法を発信する活動にも取り組んでいる。その中で舞い込んだ世界農業遺産の認定に、「釜炒り茶の価値を高め、国内外に発信する大きなチャンス。お茶離れが進む中で、生産者の意欲にもつながる」と歓迎する。

 同振興会に所属する43戸の生産者も年々高齢化が進み、後継者も数えるほどしかいない現状だが、興梠さんは「認定をきっかけに、釜炒り茶を作りたいという後継者やIUJターン者が一人でも出てきてくれるといい」と波及効果に期待している。

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