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全員で避難訓練−聖心ウルスラ学園

本紙掲載日:2016-05-13
2面
園児を抱きかかえて屋上へと上がる聖心ウルスラ学園の生徒たち

大震災に備える−高校生、園児抱え屋上へ

 付属幼稚園、聡明中学校、高校を経営する延岡市緑ケ丘の「聖心ウルスラ学園」(佐田栄子理事長)は12日、学園全体の地震・大津波避難訓練を行った。近くの緑ケ丘保育園も参加し、約840人が学園で最も高い海抜18・5メートルの高校屋上へと逃げた。

 同学園は、海岸からの直線距離350メートル、海抜7メートルと海に近い場所に位置しており、平成23年3月11日の東日本大震災を教訓に、毎年この訓練を実施する。

 想定はマグニチュード9・1、最大津波値14メートルと予想される「南海トラフ巨大地震」。各教室で担任から訓練の心構えなどの説明を受けていた生徒たちは、「地震が発生しました」の校内放送で机の下へ。3分後、「大津波警報が発令されました、避難してください」のアナウンスが流れると、先生の指示に従い避難行動を始めた。

 高校には、北側と南側にそれぞれ一つずつ、屋上へと通じる非常階段があり、生徒たちは二手に分かれて駆け上がった。高校生は園児を抱きかかえて一緒に避難した。全員の点呼が完了するまでに12分30秒かかった。

 「手すりを持って上がりなさい」と訓練中に何度も大声で呼び掛けた高校の牧野みどり校長は「避難中でも揺れることはある。地震が発生した際はどう行動したらよいか、常に意識しておいてほしい。今回は教室だったが、地震はいつ起こるか分からない」と講評。

 佐田理事長は「非常階段の所で詰まっていた場面もあった」と改善点を指摘した。

 高校1年の田中榛乃(はるの)さんは「避難ルートが確認できて良かった。もし本当に地震が起こった時は落ち着いて、周りをよく見て、先生の指示をよく聞いて行動したい」と話した。

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