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連載−高千穂郷・椎葉山地域−未来へつなぐ農業遺産(2)

本紙掲載日:2016-05-11
1面
斜面に段々と棚田が続く戸川地区。先人が築いた用水路と石垣は、「日本の棚田百選」にも選ばれる景観を生み出した。左が日之影川

水路が生んだ美田−棚田百選、石垣の村戸川地区

◆日之影町・棚田

 先人が築いた七折用水は、日之影川沿いの集落に見事な景観を生み出した。「石垣の村」と呼ばれる戸川地区の棚田だ。

 日之影町役場から約10分。戸川岳(標高954メートル)の麓にまるで城跡のような景観が現れる。整然と積まれた石垣は斜面に段々と続き、104枚、計3・7ヘクタールの棚田を造り出す。

 戸川地区の7戸の住民でつくる石垣の村管理組合の坂本博組合長(76)によると、現存する最古の石垣は、博さんの先祖にあたる坂本寅太郎が江戸時代末期に築いたという。

 「住民がたいまつの明かりで行き来していた時代。家の軒先にはトウキビの殻が積まれており、火が燃え移って火事になることもあった。火災を防ぐため、石垣を積んで敷地を高くしたと聞いている」

 寅太郎は、同郷の富士本嘉三郎と共に安政の大地震で壊れた江戸城の修復工事に赴くほど腕のいい石工だったという。石を加工して積む「切り込みはぎ」の工法は、二人が江戸から持ち帰ったとも言われている。

 宅地のかさ上げで培われた石垣の技術は耕地作りに生かされた。最も高い石垣は11メートル。作業は住民総出で行われ、「13人が1日掛かりで巨石を運んだ」という記録も残されている。

 大正14年に用水路が完成すると戸川の農業も一変した。石垣で守られた耕作地は稲作中心となり、集落内には精米用の水車がコトコト回り始めた。機械化によって徐々に姿を消したが、先祖代々受け継がれてきた貴重な棚田はいまも黄金色の稲穂を実らせる。

 広さ70アールの棚田で米を栽培する博さんは、農業遺産の認定について「先祖が築いた農業の基盤が世界に認められてありがたい」と感謝しつつも、「石垣を守る後継者がいない」と高齢化が進む地区の現状に不安を募らせる。

 いまは石垣に目立った崩落がなく、棚田の畦畔(けいはん)をコンクリートで保全する整備も行われている。しかし、草取りなどの保全作業一つをとってもボランティアの手を借りなければならないのが実情。博さんは「行政と一緒に石垣を残していく仕組みを考える必要がある」と町のサポートを期待する。

 嘉三郎の子孫という町地域振興課の富士本浩一郎課長補佐(商工・まちづくり担当)は「認定によって地元の人たちが歴史的価値に気づいた。これまで守ってきたことを発展させる追い風になる」とし、「世界農業遺産の冠をつけたPRなど棚田の保全も含めて今後検討していきたい」と話していた。

 メモ世界農業遺産は、社会や環境に適応して何世代にも渡って形づくられてきた農業上の土地利用、伝統的な農業とそれに関わって育まれた文化など、世界的に重要な農業システムを国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組み。15カ国36地域、日本では8地域が認定されている。

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