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連載−高千穂郷・椎葉山地域−未来へつなぐ農業遺産(1)

本紙掲載日:2016-05-10
1面
用水路から水を落とす日之影発電所の鉄管路。七折用水は、日之影川から約200メートル上の山腹を抜ける。奥は国道218号青雲橋

先人が築いた山腹水路−稲作可能にし落差利用の発電も

◆日之影町七折用水

 傾山(標高1605メートル)に流れを発する日之影川。上流の日之影町見立で取り入れた水は、七折地区の山腹を縫って下流域へと運ばれる。かんがい用に先人が築いた「七折用水」は、いまも町内の田畑を潤す文字通りの農業遺産だ。

 管理する日之影土地改良区「水土里ネット日之影」によると、本格的な着工は大正9年。険しい断崖や硬い岩をトンネルで抜く工事は、途中で業者が投げ出すほど困難を極めた。「日之影町史」には、「岩盤を割る火薬、器材を運ぶ車などもなく、ほとんどが人の手、人の肩、牛馬の力によらねばならなかった」とある。

 用水路は1キロにつき1メートルの勾配があり、標高344メートルの取水口から自然流下する。当時は精密な測量機器がなく、「ちょうちんを持った住民が山腹に並び、それを対岸から見ながら勾配をつけた」という話も残る。

 大正14年に上流部の21キロが完成、昭和4年に約13キロ延長された。計34キロに及ぶ用水路は流域の稲作を可能にし、棚田で知られる戸川地区など約200ヘクタールの開田につながった。

 ただ、素掘りの水路は漏水が多く、維持管理が新たな問題となった。昭和46年度から上流部の21・5キロ区間をコンクリートの三面張りに改修したが、総工費約8億円のうち、約2億円を土地改良区が背負うことになったという。

 そこで着目したのが、用水路と日之影川との約200メートルの落差を利用した発電事業。山腹水路の立地条件を逆手に取った発想だった。

 昭和57年3月、取水口から16キロ下流に完成した日之影発電所は、町全体の年間消費電力の2倍にあたる年間1500万キロワットの発電量を確保。売電収入により、組合員の賦課金は近隣土地改良区に比べて4分の1程度に軽減されたという。

 用水路の完成から約90年。先人が引いた〃水の道〃で維持されてきた田は、減反や後継者不足などで徐々に豊かな実りの場を減らしつつある。土地改良区の組合員は293人、受益面積は約100ヘクタールと用水路完成当時の半分まで減ったという。

 「農業遺産の認定で七折用水が世界的に評価されたが、耕作放棄地や後継者不足などの課題解決につながらなければ意味がない。町と一緒になってやれることから取り組みたい」と水土里ネット日之影の坂本康法事務局長。

 その一つが山腹水路を見学するウオーキングコースの整備。坂本事務局長は「普段何気なく食べているお米が、先人の苦労のおかげだと知ってもらういい機会になる」と話し、認定を起爆剤とした地域の活性化策に思いを巡らせている。

        ▽          ▽

 高千穂、五ケ瀬、日之影町、椎葉、諸塚村をエリアとする「高千穂郷・椎葉山地域」が昨年、国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定された。急斜面に築かれた山腹水路と棚田、針葉樹と広葉樹でつくられるモザイク林、神楽などの農村文化…各町村が大切に守る「農業遺産」を訪ねた。

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