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ご神木「夫婦杉」の後継木を−高千穂神社

本紙掲載日:2016-04-09
1面
夫婦杉に登り、穂木を採取する津隈さん(4日、高千穂神社)

町−穂木を採取、挿し木で育苗

 ご神木の後継となる苗木を育てようと、高千穂町は4日、樹齢約400年とされる高千穂神社(後藤俊彦宮司)の「夫婦(めおと)杉」から枝先の穂木を採取した。穂木は、これから2年かけて町内の施設で挿し木で育苗するという。

 同神社によると、夫婦杉は高さ約50メートルの巨木でご神木の一つ。2本の杉の根元が一つになって寄り添うように伸びる形、姿からその名が付けられた。手をつないで周囲を3周すると、夫婦円満や恋愛成就、子孫繁栄といった願いがかなうとされ、夫婦やカップルなどの参拝者に人気となっている。

 苗木の育成は、町が神社に呼び掛けて事業化。穂木の採取は、国土緑化推進機構の「森の名手・名人」に選定されている空師、津隈富男さん(59)=日之影町分城=に依頼した。

 この日は、神社の境内に25トンの大型クレーン車を投入。津隈さんは、先端につながれた箱形のバケットで40メートルほどの高さまで上り、木に移ると、枝から30センチほどの穂木約30本を切り取った。

 津隈さんは「無事に作業を終えることができて良かった」と話し、「(夫婦杉は)だいぶん弱ってきているので、後継の苗木を育てるにはいい時期かもしれない」。後藤宮司は「こうした取り組みは原種の保存にもつながる。優れた技術によって後継の苗木が育つことを願っている」と話していた。

 同神社では、夫婦杉とは別の樹齢800年以上とされるご神木から2年前に採取した穂木が県林業技術センター(美郷町西郷)などで育てられ、先月、苗木となって里帰りし、植栽されている。

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