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延岡市合併10周年特集−新時代の地域づくり

本紙掲載日:2016-02-19
7面
多くの人でにぎわう昨年の「夏まつりきたかた」
笑顔で歌う北浦元気塾の皆さん(旧北浦小学校宮野浦分校)
鏡山で奉仕作業を行った北川やっちみろ会の皆さん(平成19年12月、早瀬さん提供)

市民がさまざまな取り組み

 10年前の平成18年2月、延岡市と旧北方町、旧北浦町が合併、その1年後の3月には旧北川町も加わって新生延岡市がスタートした。この間、3町の市民は、自分たちの町を盛り上げようとさまざまな活動を続けてきた。北方町では、商工会青年部や青年団の若手が中心となって夏祭りを復活させ、年末年始には「町を華やかに」とイルミネーションの飾り付けも続ける。北浦町では、今後のモデルケースになるとも言われている住民型ミニデイサービス「北浦元気塾」を開設。閉校した小学校を利用した活動で、校舎からは利用者の明るい笑い声が響いている。北川町では、住みよいまちづくりを目指して発足した「北川やっちみろ会」が、奉仕作業や環境保全に力を入れて結束する。3町の人たちの思いが新しい形となった取り組みを紹介する。


◆北方「まちを元気にしたい」−ETOの街創盛会・若者たちがけん引

 北方町内で年末年始に登場するのが、干支(えと)などをデザインしたイルミネーション。北方インター公園や町総合支所前などに展示され、通り掛かる人たちの目を楽しませている。

 この事業を手掛けるのが地域おこしグループ「ETOの街創盛会」だ。「北方を元気にしたい」と町商工会青年部や青年団のメンバーなどで平成22年に発足。その年から「北方PIKAPIKAプロジェクト」と銘打ち実施している。

 同25年からは「夏まつりきたかた」を始めた。実は旧北方町時代に開催されていたイベントで、復活させた形になる。

 初代実行委員長の甲斐宣彦さん(33)は「小さい頃に夏祭りがあったなという記憶があって、今の子どもたちにもそういう思い出をつくってあげることができたらなと思った」と当時を振り返る。

 ステージの出演者や出店者は、町民か北方にゆかりのある人たちだけというこだわりぶり。「準備はものすごく大変だが、メンバーはみんな祭り好き。楽しく取り組めている」と、手作り感あふれるプログラムに自信を持つ。

 スケールも年々アップしてきており、3回目の昨年は初めて花火を打ち上げ、多くの人から喜ばれた。

 「子どもたちの楽しそうな表情を見ると祭りをやって良かったなと感じる。この祭りが今後も続き、定着してほしい」と願っている。

 町内には創盛会をはじめ、いくつかの地域おこしグループが存在し、若手が中心になって活動を展開する。

 町商工会の平川英年会長(68)は「若手が真剣に北方の将来を考えて動いてくれているのが一番うれしい。しっかり引っ張っていってもらいたい」と期待を寄せる。


◆北浦「生きがいと安らぎ感じる」−北浦元気塾・高齢者の心のよりどころ

 平成25年2月に閉校した旧北浦小学校宮野浦分校。同年11月、誰もいないはずの校舎からにぎやかな笑い声が響いてきた。

 そこに居たのは児童ではなく、平均年齢70代後半の高齢者。住民運営型ミニデイサービス「北浦元気塾」の利用者がカラオケに興じていた。

 同塾のルーツは、同13年の旧北浦町時代に施行された「北浦町生きがい活動支援通所事業」。高齢者の生きがいと社会参加などを目的に週3日、三川内と下阿蘇地区で活動していた。しかし、同17年、合併に伴い事業は終了してしまう。

 当時の流れを、現在塾長を務める河野奈美子さん(57)は、「老人がおいてけぼりにされる気がして心配だった」と振り返る。
心のよりどころとしていた利用者からの再開を望む声が上がり、「自分たちで動かなければ」と活動を開始。共同募金や社会福祉事業の助成金を受け、事業終了から1年弱で復活させた。同21年までは名前もないまま、自主活動として運営した。

 同21年度には、県社協と市社協のサポートを受け、北浦元気塾として設立。拠点施設を転々としながらも、ようやく旧北浦小宮野浦分校跡地に腰を据えることができた。

 現在は、毎週木曜日の午前10時から、北浦小と北浦中学校でのボランティア活動など、生きがい活動を目的に運営。その取り組みは、同27年度健康長寿推進企業等知事表彰を受けるなど行政からも高く評価されている。

 利用者数は、三川内以外の地区から65人。基本的には運営のほとんどは自分たちで担う。会費は当初の2倍の1200円。決して余裕のある運営状況ではない。

 それでも利用者が尽きないのは、「無くてはならない場所だから」と河野さん。「自分たちの力で動かしている気持ちが大きいのかも。今後、元気塾の形が延岡各地でも広がるはず」と見据える。
山本林治さん(79)=宮野浦=は「ここに来ると生きがいと安らぎを肌で感じる」。盛田イヨ子さん(84)=市振=は「家では1人。ここでみんなと過ごすのがとても楽しみ」。元気塾の魅力が2人の笑顔に映し出されている。


◆北川「初心を忘れない」−やっちみろ会・町民の気持ち一つに

 旧北川町最大のまちおこし団体「北川やっちみろ会」には、17地区から約120人の会員が参加する。現在は三つの支部を中心に、環境保護や奉仕活動を展開している。

 小川支部は鏡山の清掃奉仕とトレッキング大会を主催、本川支部は八本木山の山開き行事や里山体験教室、長井支部はホタルを核としたふるさとの豊かな自然の保存と継承を目指す。だが、発足時のテーマは、住みよいまちづくりだったという。

 早瀬純一郎会長(75)は「平成10年から17年の間、全国で小学生28人が被害者になる殺人事件が起きた。地理的に北川町のような場所が多かったことから、地域住民の責任として子どもが巻き込まれる事件をゼロにしたかった」と振り返る。

 地域を良くするために、まず子どもたちを守ることを目標にした。加えて、当時、県下で最悪だった飲酒運転率と、ごみの分別が最悪という汚名を返上すること。「この三つが実現できなければ、合併に賛成とか反対とか言っている場合ではない」と地区の代表に呼び掛けた。

 逆にそれを実現すれば、旧町民の気持ちを一つにすることができ、「合併後の融和は自然と達成できる」と考えた。「だから、合併後は賛成派も反対派も〃ひんまぜくって〃三つの目標を達成するために活動した。合併で揺れた町民の気持ちを一つにするための活動でもあった」と。

 当然、いろんな意見が出た。それでも自分たちのまちを良くするという目標で組織をまとめ上げた。「当時は激しいやり取りもあった。今考えればようやったもんです…」

 早瀬さんには、会報や総会資料で必ず表紙に使う写真がある。合併後に同会が発足した平成19年12月、最初の奉仕活動を行った鏡山で撮った集合写真だ。

 既に亡くなった人もあるが、「みんなの顔を見て初心を忘れないために、機会あるごとにこの写真を使っている」と、懐かしそうに話した。




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