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国指定重文を守れ−高千穂神社

本紙掲載日:2016-01-28
8面
放水する西臼杵広域消防署の署員
国指定重要有形文化財の「鉄造の狛犬一対」に見立てた箱を搬出する神職

「文化財防火デー」の26日−火災を想定し訓練

 文化庁などが定める「文化財防火デー」の26日、高千穂町の高千穂神社(後藤俊彦宮司)で火災の発生を想定した訓練が行われ、神職や西臼杵広域消防署の署員、地元消防団の団員など約30人が参加、有事の際の連携を確認した。

 訓練は、同日午前10時ごろ、神社境内にある神楽殿から出火し、御神体が祭られている国指定重要有形文化財「本殿」に延焼する恐れがある――との想定で開始。火事に気付いた神職など4人が119番通報、初期消火、拝殿内に置かれている「鉄造の狛(こま)犬一対」に見立てた箱の搬出と役割を分担して迅速に対応した。

 この後、通報を受けて現場に駆け付けた署員たちがホースを延長。二手に分かれて防火水槽から引っ張った水を放った。

 終了後は、水の入った訓練用の消火器を使っての初期消火訓練もあり、神職たちが消火器の扱い方などを再確認した。

 同神社禰宜(ねぎ)の新名秀基さん(41)は「まずは火災が起こらないようにする備えが一番。万が一、発生した時には被害を最小限に食い止めなければならない。今以上に防災意識を高めるよい機会になった」と話した。

 文化財防火デーは、昭和24年1月26日に奈良県にある法隆寺の金堂が炎上、壁画が焼損したのをきっかけに、同30年に当時の文化財保護委員会(現在の文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が制定した。

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